・牛タンのバカ
せっかくならばおつまみもバカにチャレンジしてみようとメニューを眺めていると、視界に飛び込んでくる「牛タン炙り焼きバカ(1738円)」の文字。牛タン好きの私としては、これはもう避けられない。
しかし、一人でいけるか不安になり、店員さんに量について訊ねてみると、「牛タンは30枚くらい」との回答。よし、30枚ならギリギリいける、むしろご褒美だ! と意気揚々と注文した。
そして届いた商品がこちらだ。
……。
多すぎやしません??
これ30枚って嘘だろ……と念のため数えてみたら、その数なんと約60枚。おっと、話が違うな。こいつぁ困ったもんだぜ。
・思ってたんと違う
そんなこんなで、ひとりゆっくりお酒を楽しむはずが、突如として大食いチャレンジが開幕してしまった。とはいえ味は普通にうまい。香ばしいし、厚さもちょうどいい。しかし問題は量である。
周囲のグループ客が談笑する中、私はひとり巨大ビールを片手に、山積みの牛タンと向き合っている。どう見ても様子がおかしい。それはまるでフードファイターの練習風景かの如く。
そして食べてビールで流し込むを繰り返す……が、減らない。
ここでビールを飲み干してしまったので「ひげ茶ハイバカ(748円)」を追加。
そして、再び食べる。……が、一向に減らない。
気づけば私は虚無状態になってしまった。
私はただ、ひとり飲みを楽しみたかっただけなのに……。
テーブルに鎮座する牛タンの山を前に、私はもう自分がどこに向かっているのか分からなくなっていた。
