『THE GATE OF NOSTALGIA 2025』新宿FACE(2025年11月17日)
○菊田円&ISHIN&加藤良輝vs望月成晃&近藤修司&大鷲透vsKzy&神田裕之&新井健一郎vsB×Bハルク&土井成樹&YAMATO×
ドリームゲート王者・菊田がYAMATOを粉砕し、我蛇髑髏がヒールユニットによる4WAY戦を制した。
この日の新宿大会は『THE GATE OF NOSTALGIA 2025』と題された特別大会。DRAGONGATEの歴史を彩ってきた歴代ユニットが一夜限定で復活した。
メインイベントは「DRAGONGATE最怖ユニット決定戦」と題された歴代ヒールユニットによるトリオ3WAY戦が組まれた。MAD BLANKEYは2012年3月、前身であるBlood WARRIORSから改称して誕生。ハルク、土井、戸澤陽らが初期メンバーで、のちにYAMATO、CIMAらが加入した。YAMATOが2度ドリームゲート王者となり、ユニットとしてもツインゲート王座を7度、トライアングルゲート王座を3度戴冠するなど、ドラゲーマットを席巻したが、2015年8月、ジミーズとの敗戦ユニット解散マッチに敗れ、3年5ヵ月の長きにわたったユニットの歴史に幕を閉じた。
ディープドランカーズはREAL HAZARDの一員だった新井、神田、菅原拓也、Kzyが同ユニット分裂後の2010年3月に結成したヒールユニット。神田&菅原&Kzyがトライアングル王者となったものの、同年10月にWORLD-1との敗戦ユニット解散マッチに敗れ、わずか7ヵ月の短命に終わった。
そして我蛇髑髏はドリームゲート王者・菊田が率いる現在進行形のヒールユニット。悪の軍団3組が時空を超えて激突した。が、場外戦で幕を開けると、わずか2分30秒、MAD BLANKEYのリングアウト勝ちに終わった。すると菊田がマイクで「YAMATO、お前らMAD BLANKEYのリングアウト勝ち。これでいいな? 俺もひとこと言わせてもらうぞ」と切り出し、「このリング上は戦いの場所なんだよ。お前らみたいな変なメイクするだけ、それからお前ら酒くせえヤローどもがよ、思い出に浸る場所じゃねえんだ、ここは。今のDRAGONGATE、このリング上は戦う場所なんだ。お遊びじゃねえんだよ」とMAD BLANKEYとディープドランカーズをこき下ろしたうえで主張した。
すると望月、近藤、大鷲の元悪冠一色のメンバー3人がが現れた。望月が「おい、おい、おい。何だよ。途中で乱入してやろうと思ったらよ、こんな早く終わると思わねえだろ? お前らが最凶最悪? 俺たちはよ、DRAGONGATE解雇になった人間だ、このヤロー。これでこの試合メイン、もう一回やり直しだ。ゴング鳴らせ!」と要求すると、悪冠一色を加えた4WAY戦による再試合に突入した。
悪冠一色が加わったことで混戦模様に拍車がかかり、またも場外戦が展開されるとリングアウト寸前に。我蛇髑髏が望月に的を絞って試合を支配したが、悪冠一色は大鷲がショルダータックルで新井と神田を蹴散らし、菊田と加藤をヘッドロックとヘッドシザースの合わせ技でまとめて叩きつけて挽回。Kzyと新井の同時酒噴射を神田に誤爆させると、すかさず近藤がキングコングラリアットを叩き込んで3カウントを奪い、ディープドランカーズを敗退に追い込んだ。
悪冠一色、我蛇髑髏の順でYAMATOに連続串刺し攻撃を浴びせると、近藤と大鷲がサンドイッチラリアット、サンドイッチ延髄斬りの集中砲火。さらに望月が垂直落下式ブレーンバスターで突き刺したが、近藤がボックス攻撃を望月に見舞って裏切り。YAMATOを望月の上に乗せると3カウントが入った。
これでリング上は我蛇髑髏とMAD BLANKEYの対戦に。加藤がラリアットなどでYAMATOを攻め込むと、元MAD BLANKEYであるドン・フジイとパンチ富永が加勢に飛び込んだものの、フジイのラリアットは富永に誤爆。二人は何もできないまま去っていった。
それでもハルクがファーストフラッシュ、土井がバカタレスライディングキックを加藤に同時に決め、YAMATOは凶器攻撃を狙うISHINを毒霧噴射で返り討ち。MAD BLANKEYが勝機を迎えたものの、セコンドについた問題龍の塩攻撃がYAMATOに誤爆。これで完全に潮目が変わり、ショートレンジラリアット、ローリングラリアットとたたみかけた菊田がYAMATOから3カウントを奪った。
ヒールユニット4WAY戦は現行ユニットである我蛇髑髏が勝利。菊田は「もう一度言ってやる。このリング上で思い出に浸る場所じゃない。現ドリームゲートチャンピオン、この俺、菊田円が戦いを見せる。それがこのリング上だ」と言い切ると、「もう二度とお前らのそんな姿、このリング上で見れると思うなよ」とユニット復活阻止を宣言した。
我蛇髑髏が去ると、ハルクが「お前らよ、面白えもんが見てえんだろ? だから俺たちMAD BLANKEYがやってきたんだ。マッドでブランキーな試合どうだった? もう二度とあるかわかんねえけどな、面白えもん見たかったらDRAGONGATEから目離すな。俺たちがマッドでブランキーな面白えもん見せてやるよ。カーッカッカッカ!」と豪語。Kzyは「この懐かしい姿を見に皆さん来たわけですからね。それを見て楽しんだわけでしょ? ホントに楽しかったか? お前ら! 見に来てよかったか?」と問いかけると、場内は拍手と歓声に包まれた。
YAMATOコールに応えてKzyからマイクを受け取ったYAMATOは「僕、悪いYAMATOなんですけど、どういう感じで締めたらいいんですか?」と困惑しながらも、「。連戦連勝、負け知らずの悪いYAMATOがあんなに龍レスラーに負けるとは思わなかった」と悔しさをあらわ。そして「それもこれも木俣! てめえのせいだぞ! お前はMAD BLANKEY追放だ!」と問題龍に怒りをぶつけた。
そして控室に下がっていた悪冠一色の望月&近藤&大鷲が戻ってきた。望月が「近藤、大鷲。久々来てどういうことだよ?」と問い詰めると、近藤は「悪冠一色は望月さんを裏切ってできたんですよ。分かってるでしょ?」と逆質問。これに望月が「それまで最初の試合が短い時間で終わって、乱入しました。俺らパッといくと思ったら、裏切りまでがワンセット?」と問うと、近藤は「そうです。望月さんもそこまでわかってやってるのかなって」と唐突だった裏切りの理由を説明した。
そして最後にKzyがファンに来場を感謝。「今後もDRAGONGATE応援していただきたいと思いますので、皆さんついてきてくれますか? DRAGONGATE愛してますか? またこういう機会があるかもしれませんので、そんなときも楽しみにしていただいて、今後のDRAGONGATEもがっちりと楽しんでいってちょうだい」と呼びかけて締め。歴代ユニット復活が実現した新宿大会の幕が下りた。

