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遠藤航と板倉滉。森保ジャパンの主軸2人の意地とプライド。ボリビア戦で改めて存在価値を証明できれば――【日本代表】

遠藤航と板倉滉。森保ジャパンの主軸2人の意地とプライド。ボリビア戦で改めて存在価値を証明できれば――【日本代表】


 2025年の日本代表のラストマッチとなるボリビア戦が、11月18日に国立競技場で行なわれる。

 ご存じの通り、この試合は2018年9月のコスタリカ戦から始まった森保一体制の国際Aマッチ100試合目だ。

 指揮官自身も「これからも一戦一戦、勝利を目ざして戦うというところ、明日のボリビア戦もそうですし、3月の代表戦、ワールドカップに向けても勝つために最善の準備をして、試合に全力を尽くしたいと思います」と前日会見で強調。もちろん節目のゲームも貪欲に勝ち星を奪いにいく構えだ。

 スタメンに関しては、「(14日の)ガーナ戦からいくつかのポジションで変更したい」と発言。何人かが入れ替わる見通しだが、前回は温存したキャプテンの遠藤航(リバプール)と板倉滉(アヤックス)の両主軸は確実にスタートからピッチに立つだろう。

 2人は10月シリーズを負傷で揃って辞退。遠藤が森保ジャパンで不在だったのは、第一次体制から現在に至るまでで初めてだった。板倉の方は怪我で不在が何回かあったが、2026年北中米W杯のアジア最終予選に関しては、突破が決まった今年3月シリーズまで8試合連続先発。9月のメキシコ戦もスタメン出場しており、“22年カタールW杯の生き証人”として指揮官からも絶対的な信頼を寄せられてきた。

 ただ、2人が欠場した10月シリーズで日本はブラジルに歴史的初勝利。ボランチでは佐野海舟(マインツ)が圧巻のパフォーマンスを披露した。最終ラインでも渡辺剛(フェイエノールト)や鈴木淳之介(コペンハーゲン)といったA代表経験値の少ないDF陣が活躍。2024年10月の左足アキレス腱断裂から1年ぶりに戻ってきた谷口彰悟(シント=トロイデン)も、ブランクをまったく感じさせない統率力とアグレッシブな守備を見せつけた。
 
 さらに直近のガーナ戦でも佐野や鈴木らがさらなるインパクトを残したことで、「遠藤と板倉がいなくてもチームが成り立つ」と見る向きもないわけではない。

「戦力が上がるのは素晴らしいことだと思う。競争があるなかでやらなきゃいけない。長谷部(誠コーチ)さんがいなくなったロシア・ワールドカップ後とかは『誰が次、ボランチをやるのか』みたいなことを言われるなかで、自分がそこから引っ張ってきた。ただ僕もスタメンを譲るとかは(考えていない)。まだまだ元気を出していかなきゃいけないところはある」と遠藤はギラギラした思いを吐露。ボリビア戦で一気に弾みをつける構えだ。

 板倉にしても「今は怪我人が多いなかで、すごく良い試合をしているのを外から見ていますし、競争はすごく激しくなっていますね」と発言。改めて自身の価値を再認識させなければいけないという思いがあるようだ。
 
 主軸の2人が多少なりとも危機感をにじませている。遠藤がロシアW杯前後の自分自身を回想。板倉もガムシャラだった頃の自分を見つめ直しているのではないだろうか。

 今回のボリビア戦で、2人が“圧倒的な違い”を見せつけることができれば理想的。森保ジャパンを引っ張ってきた意地とプライドを今一度、示してくれれば、北中米W杯に向けての安心材料が増える。それは紛れもない事実だ。

 遠藤は今季のリバプールでここまで先発なしと苦境にあえいでいるが、佐野に引けを取らないデュエルの強度とボール奪取力を披露し、敵を圧倒することで実力を証明したい。板倉にしても、今季に赴いたアヤックスでは怪我もあり、本領を出し切れていない。が、代表でのパフォーマンスが高値安定ならまったく問題はない。鈴木が「板倉選手はお手本になるようなプレーをしていると思いますし、さすがは代表常連組だなと感じます」と最大級の敬意を評していたほどだ。
 
「自分が出たらチームのためにしっかり自分の仕事をするだけ。変わらずですね」と板倉は静かに話したが、特別な気負いはいらないし、これまで積み上げてきたものをストレートに出せばいい。そうすれば、自ずと守備陣の組織力や連動性は確実に上がるはずだ。

 ボランチにしても、遠藤の相棒が鎌田大地(クリスタル・パレス)なのか、佐野なのか、藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)なのか予想がつかないが、32歳のキャプテンは誰と組んでもアジャストできる力がある。

 持ち前の賢さと統率力をいかんなく発揮して、「森保ジャパンにはやはり遠藤と板倉が不可欠だ」という印象を残せるか。2人には森保体制100戦目で勝利の立役者になってほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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