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“熊本の彼氏”杉本琢弥×諸星翔希(7ORDER)、共演で深まった二人の友情。互いへのリスペクトが生む化学反応

“熊本の彼氏”杉本琢弥×諸星翔希(7ORDER)、共演で深まった二人の友情。互いへのリスペクトが生む化学反応


(撮影:望月ふみ/インタビュー写真・以下同)

”熊本の彼氏”の名でTikTokフォロワー数115万人を突破、SNSの総フォロワー数は180万人を超えるなど、2018年にグループデビューし、2023年からはソロ活動で人気を集めるシンガーソングライターの杉本琢弥さん。そんな彼が、『熊本の彼氏』なる作品で映画初出演、初主演を飾ります。

 熊本で旅行代理店に勤めながら、諦めていたミュージシャンへの夢を蘇らせていく主人公・一二三湊と周囲の人々を見つめた本作。湊と再会し彼を応援する、もと同級生の山之内大和役で、アーティストグループ「7ORDER」のメンバーでサックス奏者の諸星翔希さんが名を連ねています。

 もともとアーティストとして面識のあったふたりは、本作での共演で意気投合。対談中も「たっくん」「翔希」と呼び合い、本当の同級生のような仲良しぶりが伝わってきました。

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熊本弁を教え教わることで、一気に仲良く


――観る人の背中も押すような作品になっています。杉本さんは普段から「熊本の彼氏」と呼ばれていますが、同じタイトル名の映画に主演です。

杉本:前代未聞ですよね(笑)。最初に主演映画のオファーをいただいたのですが、そのときにはまだタイトルは決まっていませんでした。『熊本の彼氏(仮)』と、(仮)がついてたんですけど、最初「え?」って。

諸星:ははは!

杉本:どんな物語になるんだろうと。僕の追体験なのかなとも思ったんですけど、僕とは違う、熊本で働くイチ会社員の一二三湊がいて、そこから彼の成長や夢に向かっていく姿が描かれます。

 僕の曲が使われますし、重なる部分もありますが、性格からして全然違いますし、どうアプローチしていこうかと考えました。湊は最初「僕なんかが」という感じがあったりして、きっと普段の声もあまり大きくないんだろうなとか。


――諸星さんはそんな湊のもと同級生・山之内大和役で、熊本弁にも挑戦しました。

諸星:僕の場合は、大和と自分の人間性は近いと感じました。ただ大和は相手の心に結構ズカズカ入っていくタイプだったりするんです。僕は、コンコン!「お邪魔してもいいですか?」と入っていくタイプ。だからそこはちょっと違いますかね。

杉本:紳士だからね。

諸星:そう、僕は紳士なので。

杉本:自分で言っちゃった(笑)。

諸星:(笑)。役に入るのはめちゃくちゃ楽でしたけど、方言はマジで難しかったです。その辺はたっくんと一緒に。本当に助かりました。音源でもセリフをもらってたんですけど、年代によっても自然な言葉が違ったりとかするみたいで、そういうのも全部教えてもらいました。

――とても仲が良さそうですが、そうした作業を一緒に出来たのもプラスになりました?

諸星:そうですね。それもあって、一緒にいる時間が多かったのも大きかったと思います。

お互いが刺激を受けあう関係


――相手から受けた刺激がありましたら「コクハク」してください。

諸星:撮影が終わってからも、めちゃくちゃ会ったり話したりしてるんですが、この撮影中、たっくんは主演ですし、曲も作ったりしていて、すごいスケジュールで動いていました。同じころに舞台もあったんです。

 僕も本番を観に行かせてもらいましたけど、撮影が重なっていたのも知っていましたし、そのスケジュール感で動いていたら、余裕がなくなっていっても当然なのに、いつもすごく周りの人に配慮があるんです。

 仲良くなった今もですけど、最初から、人間的なところがすごいなと感じていました。しかも同じ歳だと聞いて、さらに「マジ、すげー!」っとなりました。

杉本:普段から不機嫌にはあまりならないんですけど、主演でもありますし、僕が人に気を使わせてはいけないなとは思っていました。スケジュールに関しては、最初から分かっていたことですし。ちゃんと主演としての責任として、現場の雰囲気は僕から基盤ができる。

 そこに翔希が来てくれると、さらに明るくなる感じがありました。僕も翔希の人間性を素晴らしいと思っていますが、かぶってしまうので、別のことをお話しすると、7ORDERとしての諸星翔希という存在に刺激を受けています。


――というと。

杉本:今回は映画での共演ですが、7ORDERとは過去に大洗で対バンをしたことがあって、そのときから「すげー!」と思っていました。

諸星:それは自分も一緒。「歌、うま!」ってなった。

杉本:(笑)。今では本当に仲良くなって、武道館の公演も観に行かせていただきました。グループの音楽性などはもともと知っていましたが、客席から見る彼が本当にすごくて。

 僕ももともとグループとして活動していたからこそ分かることもあるし、演奏者としても、いちエンターテイナーとして見ても、圧倒されてあっという間に終わりました。「この人と一緒に映画やって、いまは一緒にご飯とかも行ってるなんて、なんだか変な感じがするな」と思いました(笑)。

 その姿を見ながら、僕もいろんなお仕事に挑戦していきながら、アーティストとしての軸をちゃんと持っていたいと感じました。音楽人として最大のリスペクトを感じています。

配信元: コクハク

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