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打率3割超はごくわずか…“投高打低”への元楽天監督・平石洋介氏の見解「“そうやったら打てる”理論は絶対にない」

打率3割超はごくわずか…“投高打低”への元楽天監督・平石洋介氏の見解「“そうやったら打てる”理論は絶対にない」

11月17日、東北楽天ゴールデンイーグルスの元監督の平石洋介氏が、自身初の著書「人に学び、人に生かす。」の出版記念イベントに登場。「スペシャルトーク×サイン会」に参加した後に囲み取材に応じ、パ・リーグの“投高打低”ぶりについての見解を述べた。

 45歳の平石氏は、現役時代はPL学園高、同志社大、トヨタ自動車、楽天でプレー。引退後には指導者に転身し、楽天の監督、福岡ソフトバンクホークスと埼玉西武ライオンズでコーチを務め、2024年まで“現場”で戦ってきた。

 一方、昨今のパ・リーグでは、投手が優位な状況になっているように感じられる。2023年シーズン以降、規定打席に達して打率3割を超えた選手数は、2名、1名、1名とごく少数で推移している。

 この点について、パ・リーグでの経験が豊富で現代の野球にも詳しい平石氏が、どのように感じているのか。尋ねてみると、まず「1つではなく、色々な原因があると思います」としたうえで、こう続けた。

「もちろんピッチャーの進化は、絶対にあります。単純に球が速くなっていますし、球種が増えたのも間違いない。そこにバッターが追いついてないというか。技術では今、色んな理論がありますけれども“そうやったら打てる”理論は絶対にない。結果的にどういう動きをするかが、大事。同じ理論で指導されても、結果的にみんな同じ動きになりませんよね。対ピッチャーで言えば、いくら形が良くなっても、それだけでは打てないのがバッティングです」
  さらに、以下のような解説もしてくれた。

「数字的に言えばホップするボールはないので、バットは絶対に下から出るとか、角度といったことが言われますけど、バッターからしたら(投球が)ものすごい伸びを感じるピッチャーもいるわけですよ。結果的にスイングは下から上に振る軌道に絶対になりますけど、感覚的なものも『それ(理論)が全てだ』となってしまう」

「僕は上から叩けというのが嫌いなタイプですけど、上から叩くとか落とすとかいう感覚の人がいてもいいのでは。結果的にどう動くかなので。今は“ヘッドを返す”が当たり前じゃないですか。ヘッドは必ず返るので。返らないと、いつまでたっても手元が動いたら絶対に飛んでいかない。遠心力があれだけ働けばどこかで入れ替わる。だから、言葉と実際の動きに少しズレがあります」

 そして、「でも、それだけが原因ではないです。いろんな要因があるんじゃないかと思ってます」と再度強調した。

 バッティングへのアプローチのなかで理論が先行し、感覚や最終的なスイングの形への説明は、まだ追いついていない側面もあるのだろうか。来季のパ・リーグでは、投打の対決がどのような展開を見せるのか。今から楽しみでならない。

取材・文●野口一郎(THE DIGEST編集部)

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配信元: THE DIGEST

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