ボトルメッセージを送った若者たちのその後

今回のボトルメッセージは、海岸を清掃していたブラウン一家によって発見されたものでした。
ブラウン一家は、名前と日付、部隊情報を頼りにオーストラリア戦争記念館(Australian War Memorial)に連絡します。
オーストラリア戦争記念館は、オーストラリアが経験したすべての戦争や平和維持活動で亡くなった人々を記録し、その歴史を伝えるための国立施設で戦争で亡くなった約10万人以上のオーストラリア人の名前を刻んだ“戦死者リスト(Roll of Honour)”があります。
今回のボトルメッセージのように、百年以上前の兵士の手紙が見つかったとき、その人物が本当に存在したか、どの部隊に属しどのような最期を迎えたのかを知ることができるのです。
そして調査の結果、母親あての手紙を書いたネビルが1917年にフランス戦線で戦死していること、拾った人の幸せを願ったハーリーは負傷しながらも生還し、その後1934年に癌で亡くなったことが確認されました。
その後、ブラウンさん一家は専門家の協力を得て手紙を保存処置し、SNSを駆使して両兵士の親族を探し出してついに手紙を届けました。
百年遅れで願いが叶い、兵士の「ただいま」という声が子孫に届いたのです。
参考文献
A 109-Year-Old Message in a Bottle Surfaces on Australian Beach, Here’s What Was Inside
https://dailygalaxy.com/2025/11/message-bottle-surfaces-beach-what-inside/
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部

