今季ザウバーからF1デビューを果たしたガブリエル・ボルトレト。マックス・フェルスタッペンは所属チームのレッドブルに対して、以前からボルトレトに注目するよう進言していたことを明かした。
ボルトレトは2023年にFIA F3で、2024年にFIA F2でチャンピオンを獲得。ジュニアカテゴリーで堂々たる成績を残した後、ザウバーと契約することになった。この若き才能は、4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンの目にも留まっていたようだ。
フェルスタッペンはブラジルのポッドキャスト番組『Pelas Pistas』でボルトレトと共演した際、次のように語った。
「僕は君がF1に上がってくる前から、チーム(レッドブル)に『ガビには注目しておいて』と言っていたんだ。でも今はこうやって僕たちふたりともこの世界にいる。今後の成長にも注目したい」
フェルスタッペンは現在、レッドブルと2028年までの長期契約を結んでいる。将来的にボルトレトとチームメイトになる可能性はあるのだろうか? 彼はそんな話題についても触れた。
「まず第一に、自分がどのくらい続けるかも分からない。2028年までの契約はあるけれど、その後のことは何も決まっていないし、自分自身どうするか分からない」
「ガビには、今後3〜4年のうちに上位で表彰台を争えるようなチャンスを掴んでほしい。そして、その時に同じチームだったとしたらもっと良いね。ふたりとも最高のポジションを争うことになるわけだから」
ボルトレトはデビューイヤーの前半戦は苦戦したものの、ザウバーが戦闘力を上げた中盤戦以降は複数回の入賞を記録しており、ベストリザルトはハンガリーGPの6位。合計19ポイントを獲得し、ドライバーズランキングでは19番手となっている。
先日行なわれた母国GPのサンパウロGPでボルトレトは、スプリント、そして決勝レース共にクラッシュでレースを終えるという悔しい週末となった。ただ彼はチームメイトであるベテランのニコ・ヒュルケンベルグから、励ましの言葉をもらったのだという。
「彼は『F1で20年走って1回あるかどうかのことだ』と言ってくれた」とボルトレト。
「『人間、良い時もあれば悪い時もある。自分もそういう経験を何度もしてきたし、そういう経験は君自身を強くしてくれる』とね。彼は僕が今年成し遂げたことを誇りに思ってくれている。僕は力強く前に進み続けるし、良い瞬間は必ずやってくると思っている」

