今シーズンは、1ラウンド平均3.1639と3つ以上。総数では193ものバーディを奪う「ミヤコレ」こと都玲華。
地元・徳島県の方言を交えて「バーディとるけん(とるから)!」と狙って奪取するための秘けつを教わった。※成績やデータは10月11日現在



バーディを獲るためには、パーオンさせて1パットで決めるのが定石。その成功率を上げるためには、ドライバー・アイアン・パットの精度が重要になってくるが、バーディにつながるナイスな1打はどうしたら打てるのか?教えて、ミヤコレちゃん!
バーディを獲る!ドライバーショット

ドライバーからパットまで「あっ、このホールはバーディが獲れるかも!」と、打つ前に“気配”を感じることが多いというミヤコレ。その気配を感じるためのポイントを得るのが、今回のレッスンの肝。
だったら、いつものその気配を感じられるようにしたらいいのでは?とミヤコレにいうと「そう毎回うまくいくものではないんですよ!」と笑っていた。しかし、この“気配”と、その“気配の作り方”は、好調選手のコメントらしく、我々アマチュアもマネてみたいと思うものばかりだ。
体の力を抜く!足は使って打つ!
1打目から失敗しては、バーディは獲れません!ドライバーはなるべく遠くへ、きちんとフェアウェイに置きたいですよね。そのナイスショットを放つための気配は、アドレスで感じます。ちょっとでもアドレスにリキみが入るとその気配が消えてしまうので、リラックスして構える。
どのくらいリラックスしているかというと、アドレスを作ったあとも体を揺さぶれるくらい。左右に足踏みがすぐできる状態になっていないと、スイング中に足を使って振ることができません。
それと、体を”ゆさゆさ”できる状態は、腕も左右に”ぶらんぶらん”振れるくらい力を抜いたほうがいいですよ。今季のツアー開幕当初は、足にも腕にも力が入りすぎていて230ヤードしか飛ばない……。「これじゃ勝てないわぁ」と思っていましたが、修正したら夏には250ヤード、今はシャフトを変えたら270ヤードも飛ぶようになりました。


すぐさま左右に足踏みできて、体と腕を揺さぶれる力感で構える。「打つ前にこの“さゆさゆ”をしてからアドレス、スイングへと入っていくのもオススメですよ」(ミヤコレ)

体「ゆさゆさ」、腕「ぶらんぶらん」の感覚で振ると、フットワークを使って打てる。クラブの加速力も上がる。

アマチュアは上半身がリキみがちだが、下半身もどっしり安定させようとして力を入れすぎるのは、ミスヒットや飛ばない原因になってしまう。
「いつも同じ位置」ボールは左足の内側にセット

「安定しないのはスイングの前にボール位置が原因かもしれませんね」とミヤコレ。ボール位置はドライバーだと内側すぎる人は少ないが、普段より外側にセットしてしまうことはよくある。ミヤコレの場合のセット位置は、左足より内側。体の正面をスイングの最下点として、最下点をすぎたのちにアッパーブローでインパクトを迎える(○)。その再現性と安定性を高められるボール位置にしている。

ボール位置が左すぎると、体や手が左に突っ込んでしまう。すると、ヘッドが上や外から入ってくる原因にもなってしまう。
バーディを獲る!アイアンショット

力が入るインパクトの形を作ってみる
アイアンもドライバーのときと同じく、リキんで構えてしまうとしっくりこないのでバーディが獲れそうな気配がしません。ただし「いったん力を入れてみる」のが、ドライバーとの違いですね。
リラックスした構えを作ったら、たしか「プレインパクト」っていうんですよね?インパクトしたい形を作ってみて、力をボールにしっかり伝えられるか、を確認しています。最初(アドレス)から力が入りすぎていると、力が入らない。不思議なもので構え方が悪いのも力が入らないし、いい形のインパクトも作れません。
それと、これもドライバーと共通することですが、私はターゲットの確認の仕方にすごく気をつけるタイプです。構えてから目標方向を何度も確認するのですが、正しい確認の仕方をするとバーディの気配はどんどん高まっていきます。

アドレスをほぼ決めたら、いったんインパクトの形を作ってみて、その形でボールを強く押す、叩けるかを確認。OKだったら力を抜いて、アドレスの形に戻ってからスイングをスタートさせる。

ミヤコレの“首だけ回して見る”は、アドレスが崩れないのが利点。目標を確認してアドレスに戻ったときも、前傾角度や体の向き、腕や手元の位置がズレない。

「首だけを回す」構えてからの目標の確認の仕方に注意!

私が大事にしている「構えてからのターゲットの確認の仕方」は“首だけ回して見る”です。そのチェックが人より多くて、コーチの(石井)忍さんに「頭がクラクラしちゃわない?」と聞かれたことがあります(笑)。目標の確認は、アドレスに入る前だけでなく、構えてからも重要ですからね。

上半身を起こして見たほうが確認しやすいが、肩や腰のラインが開いたり(×右)、アドレスに戻ったときにハンドファーストが崩れたり(×中)、右腕が前に出たり(×左)してしまう。
