鉢植えミモザのマニュアル

剪定は控えて!(写真:iStock)
まず大切なのは水やり。晩秋は植物の蒸散量が落ちるため、土は乾きにくくなります。ミモザは根腐れしやすいタイプゆえ、表土がしっかり乾いてからお水を与えるのが鉄則。
「控えめ」ではあるけれど、「見捨てない」という距離感が重要で、それはまるで大人同士のお付き合いのようでござんすな。
ミモザの水やりについては「日中に鉢底から軽やかに水が抜けるまで一度だけ」がいわゆる定説ではございます。
そして、多くの方がやりがちなのが「晩秋の施肥」。ここで肥料を与えると、ミモザちゃんは「えっ、まだ育つ季節でした?」と勘違いして新芽を出してしまうんです。
せっかく出てきた新芽は、冬の寒さにやられてグッタリする可能性大。肥料は春先まで完全ストップしましょう。この一点だけでも冬越し成功率はグッと上がるのでございます。
また、この季節は剪定もNG行為。ミモザは冬の剪定に弱い植物で、11月に切るとストレスが大きくなります。
どうしても気になる枯れ枝だけ、整える程度に留めてあげてくださいませ。本格的な剪定は花後の3〜4月、これが黄金ルールでござんすな。
根を冷やさない工夫もマスト

冷えには気を付けて(写真:iStock)
鉢植えならではのポイントとして、「根を冷やさない工夫」も忘れてはなりません。
ミモザは鉢植えになった途端、神経質なお姫様に変貌。地植えじゃ気にもしないのに冷えの影響をダイレクトに受けます。
鉢を地面に直置きせずレンガの上に乗せたり、バークチップやワラでマルチングしたり。夜だけふんわり不織布を掛けてあげるのも◎。
とまぁ、ここまでがいわゆる「鉢植えマニュアル」。書いてるだけでも、結構めんどくさいですな。
ですが、ワタクシ、ちゃんとやりましたよ。それなのに過去3年間は、花と葉っぱがほとんど落下して、枝がただの棒になってしまった哀れな鉢も…。
見事に失敗でござんした。毎年毎年、もう面倒だから地植えにしてしまおうか! とも思いましたよ。
マニュアルが本当に正しいかどうかはわからない

夏、水やりを3日忘れたら花と葉が落ちた byさぶ店長/無断転載禁止(C)コクハク
今年はいろいろ試行錯誤してみました。その結果…、導き出した成功への決め手は「水」でございました。「ミモザは根腐れの原因になるので渇き気味に育てる」を鵜呑みにしちゃあいけません。
鉢がめっちゃ大きければいいのでしょうが、一般家庭じゃそんなに大きな鉢には入れないですからね。夏は毎日水をバケツで何回あげたか分からんくらいあげておりました。
夏が暑すぎるってのもありますが「水」すごい飲んでましたね。3日あげずにいるだけで、葉がパラパラ落ち始めたので、こりゃダメだ! とジャンジャン。すっかり寒くなった今も、朝晩1回ですが、毎日ジャンジャンあげてます。
おかげさまで…、今年は枝にたわわに蕾がつきました! しかももう膨らみ始めてる!さらに背丈は大きくならずに、ほどほどの大きさで収まってる! これも鉢が小さいからでしょうかね。
マニュアルは確かに大事ですが、本当に正しいかどうかはやってみなくちゃわかりませんのね。
