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動員ランキングは大混戦!『チェンソーマン レゼ篇』の首位返り咲き、『鬼滅』『国宝』の急浮上は“入プレ”効果!?

動員ランキングは大混戦!『チェンソーマン レゼ篇』の首位返り咲き、『鬼滅』『国宝』の急浮上は“入プレ”効果!?

11月14日から11月16日までの全国映画動員ランキングが発表。先週、初登場でNo. 1を勝ち取った『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』(公開中)のV2を阻止したのは、なんと先週4位だった公開9週目の『チェンソーマン レゼ篇』(公開中)。次週末から年末商戦を見据えたタイトルが続々公開となるのを前に、ランキングは大混戦の様相を呈している。

■『チェンソーマン レゼ篇』が公開9週目にして8度目のNo. 1!
応援上映や入プレの効果で、前週比150%以上の動員&興収をあげた『チェンソーマン レゼ篇』
応援上映や入プレの効果で、前週比150%以上の動員&興収をあげた『チェンソーマン レゼ篇』 / [c] 2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト [c]藤本タツキ/集英社


今回で8度目の首位獲得となった『チェンソーマン レゼ篇』。週末3日間の成績は、観客動員21万7000人、興行収入3億3700万円と、前週と比較してみると動員が157%、興収が155%という驚異的な伸び。これは11月14日に行われた応援上映、11月15日から配布がスタートした入場者プレゼント第5弾「藤本タツキ先生描き下ろし “デンジ&レゼ” インスタントフォト風カード」の効果とみて間違いないだろう。

公開初日の第1弾を皮切りに、隔週で新たな入場者プレゼントを配布してきた『レゼ篇』。第2弾の配布週末は、ラージフォーマット上映の拡大公開と重なったこともあり前週比110%の動員を記録。第3弾では同92%、第4弾では同116%といずれも効果抜群。詳細はまだ発表されていないが、すでに第7弾までの配布が決定しているとのことで、今後も注目しておく必要がありそうだ。

サメの魔人・ビーム役の花江夏樹による応援上映指南映像も話題に
サメの魔人・ビーム役の花江夏樹による応援上映指南映像も話題に / [c] 2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト [c]藤本タツキ/集英社

ちなみに、この週末時点での『レゼ篇』の累計成績は、動員572万人&興収87億7000万円を突破。日本歴代興収ランキングでは、『STAND BY ME ドラえもん』(14)や『マトリックス』(99)、『永遠の0』(13)といった錚々たる顔ぶれを抜き去り76位まで浮上。着々と“興収100億円”到達が見えつつある。

一方、前週の9位から一気に5ランクも順位を押し上げて4位となった『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(公開中)も、この週末に入場者プレゼント第10弾となる「蛇腹ポストカード〜決戦編〜」と、IMAX限定の入場者プレゼント「IMAXビジュアルスペシャルポスター」の配布を開始。それらが順位アップに大きく貢献したことは明らかだろう。

日本映画史上初!『鬼滅』が全世界興収1000億円超えの快挙を達成
日本映画史上初!『鬼滅』が全世界興収1000億円超えの快挙を達成 / [c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

7月に公開されてから4ヶ月。公開122日間の累計成績は動員2604万5587人、興収379億2758万9200円に到達した『鬼滅』。前作『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(20)の公開18週目時点の累計成績と比較すると、動員では123万人少なく、興収では4億3000万円ほど上回っている。前作超えの成績をあげることは決して不可能ではないが、まだまだ時間がかかりそう。

それでも全世界での成績を見てみると、累計動員は8917万7796人、総興収は1063億7056万8950円。2025年の年間全世界興収ランキングで第5位に入り、日本映画史上初めてとなる全世界興収1000億円超えの快挙を達成。これだけでも充分すぎるほど偉大な記録だ。

■『平場の月』『ヱヴァ序』『港のひかり』が初登場!

【写真を見る】国内映画賞がさらなる追い風に!?『国宝』が実写邦画歴代No. 1へ秒読み
【写真を見る】国内映画賞がさらなる追い風に!?『国宝』が実写邦画歴代No. 1へ秒読み / [c]吉田修一/朝日新聞出版 [c]2025映画「国宝」製作委員会

もう一本、意外なところで“入プレ効果”が発揮されていたのは、公開24週目を迎えた『国宝』(公開中)だ。前週、前々週と2週続けてトップ10圏外(それでも11位というあと一歩のところだった)に沈んでいたが、今週末は公開以来初の入場者プレゼントとしてスマホサイズの特製ビジュアルステッカーを配布。副音声ガイド付き上映のスタートなども相まって9位に再浮上。

累計成績は動員1217万人&興収171億8000万円となっており、前週末の段階から1億6000万円ほどの上乗せに成功。実写邦画歴代No. 1にのぼり詰めるまで残り1億7000万円と、もう目前まで迫っている。先日発表されたTAMA映画賞で作品賞など3冠を獲得したように、今後本格化していく国内映画賞を席巻することはほぼ確実であり、まだまだ“『国宝』旋風”に終わりが来る気配はない。

前週1位だった『劇場版 呪術廻戦 』。次週末の入場者プレゼント第2弾で浮上なるか
前週1位だった『劇場版 呪術廻戦 』。次週末の入場者プレゼント第2弾で浮上なるか / [c]芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

前週1位スタートを飾った『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』は、週末3日間で動員17万6000人、興収2億5800万円を記録して2位に。公開10日間の累計成績では動員74万人、興収11億2000万円を突破している。こちらも次週末の11月22日(土)から入場者プレゼント第2弾の配布が予定されており、成績アップに期待が持てそう。

また、3位となった『爆弾』(公開中)は週末3日間で動員15万6000人、興収2億3100万円と好調をキープ。累計成績では動員101万人&興収14億円を突破している。

堺雅人8年ぶりの主演映画となった『平場の月』は5位に初登場
堺雅人8年ぶりの主演映画となった『平場の月』は5位に初登場 / [c]2025 映画「平場の月」製作委員会

初登場タイトルは全部で3本。5位にランクインしたのは、第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみの同名恋愛小説を堺雅人と井川遥の共演で映画化した『平場の月』(公開中)。メガホンをとったのは『花束みたいな恋をした』(21)の土井裕泰監督。

7位には「月1 エヴァ EVANGELION 30th MOVIE Fest.2025−2026」として再上映を迎えた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(公開中)がランクインを果たし、舘ひろしと眞栄田郷敦共演による藤井道人監督の最新作『港のひかり』(公開中)は10位スタートとなっている。
舘ひろし、眞栄田郷敦共演の『港のひかり』は10位スタート
舘ひろし、眞栄田郷敦共演の『港のひかり』は10位スタート / [c]2025「港のひかり」製作委員会


以下は、1~10位までのランキング(11月14日〜11月16日)
1位『チェンソーマン レゼ篇』
2位『劇場版 呪術廻戦 「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』
3位『爆弾』
4位『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
5位『平場の月』
6位『プレデター:バッドランド』
7位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』
8位『もののけ姫 4Kデジタルリマスター』
9位『国宝』
10位『港のひかり』

今週末は、『竜とそばかすの姫』(21)以来4年ぶりとなる細田守監督の新作長編アニメーション『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)、山田洋次監督と倍賞千恵子、木村拓哉がタッグを組んだ『TOKYOタクシー』(11月21日公開)、ブラムハウス・プロダクションズ製作のサイコスリラー第2弾『ブラックフォン 2』(11月21日公開)などが控えている。

文/久保田 和馬
配信元: MOVIE WALKER PRESS

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