「禊」が軽くなりがちな大手事務所

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フワちゃんはSNSでの失言で活動休止となったが、もし大手事務所に所属していたなら、謝罪だけして活動は続行、もしくはもっと短期間の休止だっただろう。
過去の例をあげると、Aマッソの差別的なネタが問題になった際は、ホームぺージ上で謝罪コメントを掲載したのみで、活動は続行していた。さらに近年でいうと、吉本のオンラインカジノ勢も書類送検までされたが、約5ヶ月程度で復帰している。
この2つの事件の方が社会的にも大きな問題だが、フワちゃんに比べると、それこそ軽い「禊」で済んでしまっているのだ。
大手事務所はテレビに出られなければ劇場に出たり営業に行かせたり、事務所が盾になってある程度守ってくれる強みがある。大手事務所に所属しないフリー芸人がいま天下をとりつつあるが、不祥事の際にフワちゃんのように大ダメージを受けることになる。怖い世界である。
芸人界は失敗を面白がる世界

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なにはともあれ、フワちゃんの失言は決して許されるものではないが、芸人界は失敗を面白がる世界。フワちゃんもユーモアを織り交ぜつつ反省で返せば、きっと受け入れてもらえるだろう。
プロレスの世界でも良さを爆発させて、フワちゃんの返り咲き姿を是非見たいものだ。
(帽子田/芸人、ライター)
