大逆転でのドライバーズチャンピオン獲得を狙うレッドブルのマックス・フェルスタッペンはラスベガスGPに向け、「失うモノは何もないから、全力を尽くす」と意気込む。
フェルスタッペンの今季のタイトル獲得は、当初は絶望的と見られていた。マクラーレンが絶好調な走りを見せる一方、レッドブルに昨年のような勢いはなく、一時はランキング首位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に100ポイント以上の差をつけられた。
しかし夏休み明け以降復活を遂げ、マクラーレン勢との差を猛烈に縮めた。ただ先日行なわれたサンパウロGPでは予選で大苦戦を強いられ、レッドブルにとっては2006年日本GP以来となる予選Q1での2台揃っての敗退という結果となった。
決勝では勢いを取り戻して3位表彰台を確保したものの、ランキング首位のランド・ノリス(マクラーレン)が勝ったことで差が拡大。49ポイント差となった。
残りは今週末のラスベガスGPから始まる3連戦のみ。巻き返しは簡単ではない。しかしフェルスタッペンは諦めていない。
「ブラジルでのレースは、僕らにとっては特別なモノだった。表彰台に立てるとは思っていなかったけど、チームの素晴らしい巻き返しと、決して諦めない姿勢を示す結果となった」
そうフェルスタッペンは語る。
「シーズン終盤、最後の3連戦を迎えるにあたり、失うモノは何もない。全力を尽くし、プッシュし続ける」
「今週は気温がかなり低くなる見込みだから、タイヤをしっかりとマネジメントする必要があるだろう」
なおラスベガスGPは、フェルスタッペンにとっては相性の良いグランプリと言える。初開催となった2023年は優勝し、昨年は5位だったもののチャンピオン獲得を決めた地なのだ。
「このサーキットには素晴らしい思い出がある。昨年はここでチャンピオン獲得を決めたしね」
「今回の日曜日も、同じように好成績を残せることを願っている」

