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イングランド、ケイン、ハーランド、エムバペ…11月のW杯欧州予選で生まれた記録と偉業の数々! 更新ならなかったロナウドには

イングランド、ケイン、ハーランド、エムバペ…11月のW杯欧州予選で生まれた記録と偉業の数々! 更新ならなかったロナウドには

今年最後となる代表ウィーク、世界各国でワールドカップ予選が大詰めを迎え、続々と来夏の本大会に駒を進める国が決定している。

 その熾烈な争いの過程においては、幾つかの偉業や記録も生まれており、まず欧州予選の第5節セルビア戦の勝利で8回連続17回目のW杯出場を決めたイングランドは、最終節もアルバニアを2-0で撃破。これにより、4試合以上の予選で全勝&無失点を維持した初のチームとなった。

 アルバニア戦ではチームの全ゴールを挙げたエースでキャプテンのハリー・ケインは、「今の我々は、これまでで最高の状態にある。W杯には優勝候補の一角として大会に臨む立場になるし、それを受け入れなければならない。最近の大会でもそうだったし、それは当然だ。良いチームを作り上げたトーマス・トゥヘル監督とともに、素晴らしい1年を過ごしてきた」と満足感と充実感を示している。
  このストライカーについては、ブラジルの総合メディア『Globo』が注目し、2019年以降のW杯&EURO予選で通算40得点、今季は代表とクラブ(バイエルン)で計28得点を記録しているケインが、代表通算得点数は78に達し、あの「サッカーの王様」ペレ(77点)を上回ったと報じ、トゥヘル監督からの賛辞を紹介した。

「今日、ハリーがペレを超えたというニュースは、彼が『全てのものの上に載るチェリーのような存在』を表わしている。彼が試合のために費やしている努力は本当に驚異的だ。彼は全てのプレーに全力で取り組んでいる。メンタリティーもフィジカルコンディションも、絶対的に最高レベルにある」

 ちなみにケインは今予選で8得点(1試合平均1得点)を記録したが、それでも欧州の得点王とはならなかった。なぜなら、1998年フランス大会以来となる本大会出場を決めたノルウェーの主砲、アーリング・ハーランドが8試合で16ゴールという驚異的な数字を残したからだ。
  25歳にして代表44試合出場・55得点(1試合平均1.25点)を記録しているマンチェスター・シティのストライカーは、イタリアを敵地で葬る2ゴールを挙げ、代表戦11試合連続得点を達成。2024年11月14日のスロベニア戦で決勝ゴールを挙げて以降、11試合の代表戦(W杯予選で8試合出場・16得点、ネーションズリーグで2試合出場・4得点、親善試合で1試合出場・1得点)で連続してゴールを挙げ、1962年8月28日にマレーシアのアブドゥル・ガニ・ミンハットが樹立していた最多記録に並んだ。

 ゴールにまつわる記録では、他にフランスのキリアン・エムバペがウクライナ戦での2得点でキャリア通算ゴールが「400」となったが、26歳10か月25日での到達は、リオネル・メッシ(27歳3か月3日)、クリスティアーノ・ロナウド(28歳11か月1日)、ゲルト・ミュラー(27歳2か月17日)ら偉大な先達を抑えて、史上最年少の記録に。また、代表での通算得点55は、オリビエ・ジルーが保持する同国の代表最多得点記録まであと3と迫っている。

 年齢的にこれからさらなる全盛期を迎え、活躍が期待されるエムバペに対し、37歳と大ベテランの域に達しているものの、変わらぬ得点力を発揮しているのがポーランドのロベルト・レバンドフスキ。こちらはマルタ戦で1ゴールを挙げ、代表通算得点を88に伸ばしたが、これで対戦39か国のゴールネットを揺らした形となり、これはメッシに並ぶ記録である(1位はロナウドの48か国)。
  さて、ゴールに関する記録には必ず顔を出すのがロナウドだが、この40歳の鉄人にとって11月の代表ウィークは、アイルランド戦(0-2)で相手選手に肘討ちを食らわせてしまい、一発退場。自身が持つ代表最多得点記録(現在は143点)を更新はできず、またこれによってW杯本大会での出場に影響がおよぶ事態(2試合の出場停止の可能性)に発展し、非常に苦々しいものとなってしまった。

 ちなみに、彼を欠いたアルメニア戦では9-1の大勝を飾ったため、ポルトガル国内では「ロナウド不要論」が上がっていると隣国スペインのスポーツ紙『MARCA』が報道。同メディアは、同じく彼が出場停止となった2023年9月のルクセンブルク戦のスコアも9-0という大差のものだったと伝えている。

 しかしロベルト・マルティネス監督は、この見方を「彼が点を取れば『依存している』となり、『ロナウドがいなくなったらどうするんだ?』と問われる。一方で、彼が不在の時に勝つと、今度は『ロナウドなんて必要ない』と言い出す。公の議論と、ロッカールームの競争は全く別物だ」と一蹴した。

 また同メディアは『Who Scored』のデータを引用して、ロナウドが今予選、自国チームの得点に最も高い割合で関与した選手(45%)である点に加え、またスペイン人指揮官が到来してからの30試合で25得点(1試合平均0.83点)と、歴代監督の下でもっとも優れた成績を挙げていると指摘し、依然として「セレソン・ダス・キナス」における貢献度の高さを強調している。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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