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【MotoGP】アコスタ「今年は失われた1年のようなもの」時々表彰台と年間4位では全く満足できず

【MotoGP】アコスタ「今年は失われた1年のようなもの」時々表彰台と年間4位では全く満足できず

MotoGPで2年目のシーズンを総合4位で終えたペドロ・アコスタ(KTM)は、この1年間にまったく満足できていないようだ。

 11月16日に開催されたMotoGPの2025年最終戦バレンシアGP決勝で、アコスタは4位フィニッシュとなった。アレックス・マルケス(グレシーニ)を攻略して3番手となっていたが、終盤にかけてのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)の猛攻をこらえきれなかった形だ。

 最終戦での表彰台は逃したが、アコスタはシーズン中盤戦以降安定した走りでトップ3フィニッシュを度々記録してきた。年間ランキングでも、マルク・マルケス(ドゥカティ)、アレックス・マルケス(グレシーニ)、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)に次ぐ4位を獲得した。

 だがアコスタとしてはこの1年間にはまったく満足できていない。

「今回のレースは予想から外れていなかった。序盤は苦しんで、中盤はまあまあ、そして終盤はまた苦しんだ」

 アコスタはそう語った。

「ここはMotoGPだ。魔法は無いんだ。自分の立ち位置を知る必要がある。今シーズンはちょっと残念だった。何を争うこともできなかったからね。人生においては、失われた1年のようなものだったんだ。でも、仕方がない」

「KTMには初めて加入した日から、『僕は4位になるために来たわけじゃない』と伝えてきた。シーズン中盤からは大きく前進したし、安定感も増してきた。レースをもっと上手く読んで、転倒しないようにする術も分かっている……以前はもっとクラッシュしていたけどね。でも表彰台を時々狙うだけじゃ十分じゃないんだ」

 2026年シーズンはこの調子で続けられるのか? そう尋ねられたアコスタは、より楽観的なコメントを残した。

「いや、結局のところ、あらゆる状況が僕を成長させてくれている。レースを違った視点で見るようになったんだ。以前ならバイクを放り投げていたかもしれないけど、この終盤6戦ではいい成績を残して来たと思う。僕の番はいつかくるし、より優れたライダーに成長できているよ」

「Moto3、Moto2で勝っていた頃よりも、間違いなく優れたライダーになっている。今年序盤、第3戦の時点で『今年は長くなりそうだ』と思っていたけど、夏からは本当にあっという間だった。もっと良くしていくためにも、このモチベーションを保っていく必要がある。結果はいずれついてくる」

 そして、アコスタはKTMのマシンに足りない部分があるとも明確に指摘している。

「もっと良いバイクがいる。自分たちの限界は分かっているんだ。誰かが後ろに並ぶと、加速で追い抜かれてしまう。そして、僕は追い抜くことができないんだ」

「ブレーキングで後ろから攻めても、ポジション争いは難しい。ハンガリーのようなグリップの良いコースだと、相手のすぐ後ろにつけて、楽に仕掛けられるんだけどね。バレンシアのようなコースでは、かなり後方からではなかなか仕掛けられない。アレックスの後ろにつけようとして、何周もロスしていたんだ」

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