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「歴史に残る激闘だった」蝶野正洋が絶賛するメジャーリーグWS最終戦

「歴史に残る激闘だった」蝶野正洋が絶賛するメジャーリーグWS最終戦

蝶野正洋(C)週刊実話Web
週刊実話の人気連載「蝶野正洋の黒の履歴書」。今回のテーマは、「劇的だったメジャーリーグWS最終戦」。

気になるのは棚橋弘至選手のコンディション

今年のメジャーリーグは面白過ぎたね。特にドジャースとブルージェイズが争ったワールドシリーズは、どの試合も目が離せなかったし、最終戦(第7戦)は歴史に残る激闘だったと思う。

俺はドジャースを応援していたんだけど、先発で登板した大谷翔平選手が3回に打たれて降板するなど、もうダメだという場面が何度もあった。

それでも全選手が必死で喰らいついて、全力でプレーして、なんとか同点にして延長戦にまで持ち込んだ。そこから中0日で登板した山本由伸選手が投げ切って勝利をつかみ取るというのは、本当にドラマティックだった。

ドジャースには大谷選手という大スターがいるから、山本選手はどうしても2番手のようなイメージがあったけど、このポストシーズンで存在感を示したよね。

大谷選手は日本人としては規格外のサイズだが、山本選手は身長も平均的だし、そこまで体格も大きくない。

それでもメジャーの第一線で活躍しているのはすごいことだし、勇気づけられる。山本選手に憧れて野球に打ち込む子供たちも増えると思うし、改めて野球というジャンルそのものの注目度も上がるほどの功績だよ。

プロレス界では、2026年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会で引退する棚橋弘至選手の相手が、オカダ・カズチカ選手に決まったと報じられた。

オカダ選手は今、海外のAEWという団体にいるので、棚橋選手とは久々の対決となる。名勝負が期待されるけど、気になるのは棚橋選手のコンディションだね。【蝶野正洋の黒の履歴書】アーカイブ

フワちゃんのスターダム入団は全然アリ

棚橋選手は新日本プロレスの社長でもあるからオフィスワークも大変だろうし、これまでのダメージの蓄積もあるからね。でも、オカダ選手はどんな状態の相手でもいい試合に出来る実力があるから、しっかり棚橋を送り出してくれるとは思うよ。

今回の1.4東京ドーム大会は、金メダリストのウルフ・アロン選手のデビュー戦も決まっていることもあって、チケットはほぼ完売で、テレビ中継も深夜ではなくプライムタイム(19~23時の時間帯)の放送が決まっていて注目度が高まっている。

プロレス人気回復のキッカケとなる大会になるんじゃないかな。

女子プロレスでは、スターダムにタレントのフワちゃんが入団して、本格的にプロレスラーとして活動することも話題になった。

フワちゃんはX(旧ツイッター)で行き過ぎた発言をして謹慎していたから、一部のファンからはそんなスキャンダラスな存在がプロレスに関わることに対して、拒絶するような意見もあるようだ。

俺は全然アリだと思うけどね。フワちゃんは性格が悪いといわれているみたいだけど、プロレス業界なんて性格が悪いヤツばかりだから。

誰もが自己中心的で、普通の社会にいたら嫌われ者になるような連中しかいないんだけど、そんな人間が本気で競い合える場所だから面白いんだよ。

プロレスファンは嫌いなら思いきりブーイングすればいい。それでも一生懸命やってれば必ず応援するファンも出てくるから、世間の評価なんてすぐにひっくり返る。

プロレス界はこれまでもいろんな人材を受け入れて、活かしてきた。社会のはみ出し者がスターになるというのも、ファンに夢や希望を与えることになると思うよ。

「週刊実話」12月4・11日号より

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)
1963年シアトル生まれ。84年に新日本プロレス入団。「nWo JAPAN」を率いるなど“黒のカリスマ”として活躍し、2010年に退団。現在はプロレス関係の他に、テレビやイベントに出演するタレント活動、「救急救命」「地域防災」などの啓発活動にも力を入れる。
配信元: 週刊実話WEB

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