
劇場アニメ「ひゃくえむ。」が9月19日に公開初日を迎えたことを記念し、本作の原画6点が初公開された。
■魚豊氏の連載デビュー作「ひゃくえむ。」が原作
劇場長編アニメーション「ひゃくえむ。」は、「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した魚豊氏の連載デビュー作「ひゃくえむ。」(講談社)が原作。陸上競技の世界で、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた作品となっている。
監督は、長編1作目の「音楽」で「アニメ界のアカデミー賞」と名高い米アニー賞ノミネートされた実績のある、クリエーター・岩井澤健治氏が務める。
声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を染谷将太。さらに、トガシと小宮を取り巻くキャラクターに、内山昂輝、津田健次郎ら総勢12人の声優陣が集結し、主題歌はOfficial髭男dismの書き下ろし最新曲「らしさ」が採用されている。
■“熱量の源”となっている原画6点が初公開
この度、原画6点が初公開。緊迫のスタート直前の場面、トガシと小宮の小学生時代のほか、力強く走るトガシや小宮、仁神、財津、海棠の原画が公開された。映画化への“熱量の源”が垣間見える資料となっている。

■魚豊氏と岩井澤監督の映画化への“熱量”
本作は映画化にあたり、「映画」というメディアならではの表現やストーリーの変更など、原作者の魚豊氏と岩井澤監督との細かなやりとりを経て完成した。
原作では言い切りの形の口調である財津のセリフも、魚豊氏本人から「もう少し柔らかくしたい」と語尾を敬語に変更。文字ではなく声で聞いたときにどんな印象を与えるかなど、細部まで気を配る原作者のこだわりも反映された。この作品の熱量を映画としてどう表現するかをスタッフが悩み抜き完成した本編は、劇場版ならではのダイナミックで深みのある内容に仕上がっている。

