11月20日から開幕するF1ラスベガスGP。マクラーレンのランド・ノリスにとってはキャリア通算150回目のレースとなるため、彼はそれを祝う特別デザインのヘルメットを用意している。
ノリスが今回のラスベガスGP用に用意した特別ヘルメットは、現代アーティスト、ヴェルナー・ブロンクホルストとのコラボレーション仕様だ。
このデザインはラスベガス・ストリップで開催されるポップ・アート体験「Art in Motion」を中心に、さらにブロンクホルストとのコラボレーションプロジェクトとして進められた。
ブロンクホルストは力強い色使いと、厚みのあるテクスチャーで知られるアーティストで、今回のヘルメットでもそのスタイルが色濃く表現。さらにヘルメット自体がノリスのこれまでのキャリアを象徴するモノとしてデザインされている。
特別ヘルメットはラスベガスでのコンセプトストアで展示も行なわれ、限定アパレルなども販売されるという。
ブロンクホルストはこのコラボレーションにあたって、次のようにコメントを寄せた。
「このコラボレーションは、歩んできた旅路を称えるものだ」
「ランドの150戦目にあたり、彼のこれまでの149戦の中で生まれた決定的瞬間や細部を称え、それらをひとつの祝福的な作品としてまとめたかった。このヘルメットは、150戦を迎えるにあたってのランドのF1キャリアの肖像になるだろう」
ノリスは150戦目、そしてそれを祝う特別ヘルメットを誇りに思っていると話した。
「150戦に到達するのは自分にとって非常に誇らしい瞬間だ」
「この道のりを何か特別な形で記念したいと思ったんだ。そしてヴェルナーとコラボしてヘルメットを制作することは、これまでの旅路を描き出す最適な方法だと感じられたよ」
ノリスは現在タイトル争いで、チームメイトのオスカー・ピアストリに24ポイント差をつけてランキング首位に立っている。ラスベガスから始まる3連戦で全てが決まるが、最後の追い込みに向けて準備は万全だという。
「次はラスベガスだ! ストリップを走行するのは非常にクールな体験であり、今季最後にアメリカのファンに会えるのを楽しみにしている」
ノリスはそう語る。
「最後のトリプルヘッダーに向けて、チームと一緒にMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)で多くの準備をしてきた。過去2戦では多くのポイントを持ち帰るためにハードワークを続けて、メキシコとブラジルでも強力なペースを示した上でラスベガスに臨めている」
「ラスベガスはこれまで僕たちにとって難しいレースにもなってきたけど、だからといってマシンから最大限の力を引き出す努力をしないということにはならない。今の自分は本当に良い状態で、モチベーションも高い。この最後の追い込みに臨む準備はできている」

