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【MotoGP】来季投入が決定のヤマハV4、足りないモノがまだたくさん? クアルタラロ「曲がらない、パワー不足、グリップも」

【MotoGP】来季投入が決定のヤマハV4、足りないモノがまだたくさん? クアルタラロ「曲がらない、パワー不足、グリップも」

ファビオ・クアルタラロはヤマハが来季投入に向けて開発を進めているV4マシンをバレンシアでテストし、改善する必要のある要素について明らかにした。
 
 最終戦バレンシアGPから1日の休みを空けて行なわれた公式テストで、クアルタラロは46周を走破。タイムとしてはテスト最速のラウル・フェルナンデス(トラックハウス)から0.554秒差の1分30秒667だった。なお直4マシンで臨んだバレンシアGP予選でクアルタラロは1分28秒978をマークしている。

 クアルタラロはV4エンジンとなったYZR-M1について、これまでのモデルに備わっていたフロントエンドの安定性を欠いていると指摘。さらにヤマハがエンジンをセーフモードに入れているため、パワー不足も依然として問題になっていると語った。

「ベースを見つけようと、バイクのセットアップ作業にかなり取り組んだよ。まだベースセットが見つかっていないんだ」と、クアルタラロは語る。

「簡潔に言えば、僕らは直4ではとてもフロントエンドが優れていた。今(V4)はそれが無いんだ。だからこそベースとなるセットアップを見つけようとしているわけなんだ。それから、パワーも明らかな問題だ」

「グリップはもう少し良くなることを期待していた。けど僕にとって大事なのは、明日もテスト(ヤマハは居残りでプライベートテストを行なう)があるということだ。解決策を見つけるために、エンジニアのみんなに適切な指示を出していく必要がある」

 なおヤマハのテストライダーであるアウグスト・フェルナンデスは、ワイルドカード参戦したバレンシアGPで新たなシャシーをデビューさせていたが、クアルタラロには大きなアップデートは無かったという。

「(ミサノテスト時と)ほぼ同じバイクに乗っていたよ。前進したとはあまり言えないかな」

「明日が大事になってくる。エアロダイナミクスなど、新たなことを試すんだ。だからそれがどうなってくるかだろう」

 ミサノテストでV4マシンを初めて走らせた時、クアルタラロは他のライダーと比べても辛辣な意見を示していた。

 それと比べると今回は好意的にも見えるが、その点を指摘されると彼はこう答えた。

「僕はよりニュートラルなんだ。あれこれ言っても意味はないよ」

「エンジニアに開発の方向性を示す必要がある。例えば今日はフロントエンドで明確に欠けていたものがあった」

「バイクは十分に曲がらず、パワーも足りず、グリップも大きく違った。まだ色々と不足しているんだ。だけど明日、エンジニアには僕からもチームメイトからも、明確なデータを渡せるのは嬉しいよ」

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