AEWコリジョンが現地時間19日、マサチューセッツ州ボストンで行われ、AEWユニファイド王者オカダ・カズチカがマスカラ・ドラダとの一騎打ちに完勝。KONOSUKE TAKESHITA&エチセロと組んでCMLLトリオ王座への挑戦が決まったものの不満をのぞかせた。
新日本1・4東京ドーム大会で棚橋弘至引退試合の相手を務めるオカダはこの日、ドラダと一騎打ち。勝利すればドン・キャリス・ファミリーが“エル・スカイチーム"ドラダ&ミスティコ&ネオンが保持するCMLL世界トリオ王座への挑戦権を獲得し、敗れればドラダがユニファイド王座次期挑戦者となるダブル・ジェパディ・マッチで行われた。
序盤、ドラダのスピードを駆使した変則的な動きに幻惑されたオカダはトペスイシーダを食らって先制を許したが、コーナーに乗せてのドロップキックで場外に転落させて反撃。場内から「タナハシ!」コールが発生する中、意に介さないオカダはDDTで突き刺した。
ドラダもダイブ式飛びつきDDTで応戦し、ウラカンラナでオカダを場外に吹き飛ばすと、トルニージョを発射。バリケードへのスタナー、バリケードからのダイブ式コルバタで巻き返す。オカダも450°スプラッシュを自爆させ、リバースネックブリーカーで逆襲。ダイビングエルボードロップを投下し、レインメーカーの前段となる中指を突き立て、ドラダが阻止してもドロップキックを発射した。
再びレインメーカーが不発に終わると、ドラダが肩車状態からのハリケーンドライバー、450°スプラッシュと猛反撃に出たが、オカダは2カウントでキックアウト。トップロープからの雪崩式フランケンをパワーボムで切り返すと、ドロップキック、ファルコンアローとたたみかけ、最後はレインメーカーを振り抜いて3カウントを奪った。
オカダがドラダに完勝。DCFがCMLL世界トリオ王座挑戦権を手にした。ドン・キャリスに「ドン・キャリス・ファミリー、オカダの見事な勝利だ」と称えられて笑みを見せたオカダだったが、「エル・スカイチームのCMLLトリオ王座に挑戦するのはオカダ・カズチカ、エチセロ、そしてIWGP世界ヘビー級王者KONOSUKE TAKESHITAだ!」と宣言されて表情が一気に曇った。
キャリスは二人の和解をあきらめていないようだが、オカダの反応を見る限り、すんなり共闘が成立しそうにない。ともあれ、11・22ニューアーク大会『AEWフル・ギア』の前に行われる『AEWサタデー・テイルゲート・ブロウル』においてオカダとTAKESHITAの合体、CMLLトリオ王座挑戦が決まった。

