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フェラーリ会長の”口より手”の辛口発言、実はそんなにキツくない? ルクレール「彼が伝えたいのは前向きなメッセージ」

フェラーリ会長の”口より手”の辛口発言、実はそんなにキツくない? ルクレール「彼が伝えたいのは前向きなメッセージ」

フェラーリ会長のジョン・エルカーンは先日、F1チームのドライバーであるルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールに厳しい言葉をかけていたが、ルクレールはこれをポジティブに受け止めている。

 エルカーン会長は、ダブルリタイアに終わったF1サンパウロGPのあとに「我々のドライバーたちは、もっと走ることに集中し、口数を減らす必要がある」とスカイスポーツF1に語っていた。

 これはフェラーリが世界耐久選手権(WEC)のタイトルを獲得したことと、F1チームの現状を比較した上で出された言葉だった。

 フェラーリは現在、コンストラクターズランキングの2位を争っているが、サンパウロGPでは無得点に終わったことで、4番手まで後退。3番手のレッドブルとは4ポイント、2番手のメルセデスとは36ポイント差が開いている。

 ルクレールのリタイアはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)やオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の接触に巻き込まれたこともあり、彼に直接の責任があったわけではないが、エルカーン会長の批判の対象に含まれていた。

 しかしこのエルカーン会長の言葉は、前向きなメッセージとして送られたモノだったという。ルクレールはエルカーン会長から番組出演前に電話があり、「前向きなメッセージを送るつもりだ」と伝えられたと述べており、同時にフェラーリ会長による率直な評価を喜んでいる。

「ジョンと僕は長年の知り合いだし、非常に良い関係なんだ。もちろん長年一緒に仕事をしてきている」とルクレールは語る。

「互いのことはよく理解している。ジョンが非常に野心的で、最大の結果を得るために皆が全力でプッシュしてほしいと考えている人であることも知っている」

「彼はフェラーリを愛しているんだ。僕もフェラーリを愛している。僕たちは皆フェラーリを愛しているし、あらゆる状況で最善を尽くそうとしている。実際にそのニュースを見ていたわけじゃないけど、ジョンはいつものようにレース後に電話をくれて、近況を話すとともに、彼の伝えたいメッセージは『もっと良くする必要がある』という前向きなもので、それは誰の目にも明らかだったよ」

「僕たちは同じ気持ちなんだ。僕はフェラーリを再びトップに戻すために全力を尽くす。これは今までもずっと言ってきたことだし、常に最善を尽くしてきた。そして、もっと良くしようとしている。それがチームの最優先事項でもあるし、僕たちが達成しようとしていることだ」

「ジョンはいつも非常に正直でね。とても珍しいことなんだよ。キャリアを通して見ても、F2やF3では正直に接してくれる人に出会うことは比較的簡単でも、F1に来て少し立場が変わると、本当に正直な人を見つけるのはずっと難しくなる。でもジョンは常に極めて率直で、僕が間違ったことをしたとき、またはチーム内の誰かが何かを誤ったときには、それを明確に伝えてくれるんだ」

「その表現方法がどうであれ、僕はコメントすべき立場ではないし、僕の仕事でもない。しかしそこにある意図は前向きなモノだし、それが僕にとって重要な点だ。だから全く問題はないよ」

 ルクレールは、エルカーン会長の発言を文字通りに受け取りすぎないことが重要だと付け加えている。そして、その根底にあるメッセージは「フェラーリの改善を促す」ものであり、自分もドライバーとして果たす役割があると語った。

 またルクレールは、フェラーリがその点で非常に団結していると説明し、今回の発言をチームへの否定的な評価とは受け取っていないと繰り返した。

「常にもっとできることはあるし、常にさらに良くすることができるんだ」

「ベストを尽くすのはいいけど、それは“これ以上良くできない”という意味じゃない。僕は批判を常に建設的に受け取っているし、悪い感情はぜんぜんないよ」

「そして今回も、(エルカーン会長の)言葉の意図は否定的なモノではなくて、前向きなものだった。僕たちはただ、もっと良くし続けるだけだ」

「僕たちは団結している。それがとても明確なメッセージだと思う。現状チームの周辺で騒ぎがあることは分かっているけど、ジョンと僕の関係、そしてジョンとチームの関係は何も変わらない」

「彼は今回も非常に明確だった。さっきも言ったように彼はいつも正直だ。何かを言うときは、常に本心なんだ。彼はいつも通り僕ら皆に話しかけてくれた。そこに含まれる意図はとても明確だ。僕らにとっても良いことなんだ」

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