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【難読漢字よもやま話】「海胆」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識

【難読漢字よもやま話】「海胆」なんて読む? 言葉にまつわる由来と豆知識

「海胆」なんて読む?

日常の中にひそむ、読めそうで読めないあの漢字。
でも、読み方や意味を知ると、ぐっとその言葉が好きになる。
今回は、お寿司屋さんでも人気のあのネタです。食べると磯の香りが口中に広がります。
この漢字、あなたは読めますか?
さて、正解は…

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正解は「うに」

【漢字の由来と語源】
「うに」という言葉の語源には諸説ありますが、有力なのはその棘(とげ)のある見た目に由来する二つの説です。一つはうにの体表を覆う鋭い棘を「針」に見立て、「海の針」が変化して「うに」になったという説、もう一つは「うに」は古くから「棘(とげ)」を意味する言葉だったという説です。

例えばイガグリの「イガ(いが)」も「棘」を指す言葉ですが、これと同義語で使われ、そのままこの生物を表す言葉になったというわけです。どちらの説も、うにの最も特徴的な「棘」に着目している点で共通しています。

また、漢字については、「海」はそのまま海に生息する生物*を表し、「胆」は、うにの食用部分(生殖巣)が、動物の「肝臓」や「胆嚢(たんのう)」に似ていることから、「胆」の字が当てられたという説が有力です。

【海胆に関する面白トリビア】
●古代からの食材
うには古代ローマやギリシャ時代から食用として知られていました。日本でも縄文時代から食べられていた痕跡があります。

●食用部分は生殖巣
私たちが食べている部分は、実はうにの生殖巣(卵巣または精巣)です。

●種類は豊富
世界には約950種類ものうにが生息していますが、食用とされているのはそのうちのほんの一握りです。ちなみに、中には「ガンガゼ」や「ラッパウニ」など、強力な毒を持つうにも存在します。これらのウニに刺されると激しい痛みやしびれ、腫れなどを引き起こすことがあるので注意が必要です。

●実は産地によって味が違う
うには食べる海藻によって味が大きく変わります。例えば、昆布を食べて育ったウニは濃厚な味わいになります。お寿司屋さんなどで食べる場合は、どこの産地のものか確認し、味わってみるとうにの通になれるかもしれません。

●寿命が長い
うには種類によって、100年以上生きるものもいます。ちなみに、「レッドシーアーチン」という種類は、200年以上生きる個体もいるとされています。

●実は歯と眼がある
うには口の中に「アリストテレスの提灯」と呼ばれる複雑な咀嚼器官を持っており、これで海藻などを削り取って食べます。また、うにには体全体に光を感じる細胞があり、原始的な眼の役割を果たしています。

●実は棘は移動手段
うにの棘は、身を守るだけでなく、移動や岩場に体を固定するためにも使われます。

●なんと再生能力がある!
うには、棘や管足(かんそく)と呼ばれる吸盤状の器官を失っても、再生することができます。この能力は、生物学的研究で注目されています。
寿司屋でも大人気のネタ

配信元: 週刊実話WEB

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