
元南海ホークスの江本孟紀氏が11月19日、自身のYouTubeチャンネル『エモやんの、人生ふらーりツマミグイ』を更新。プロ野球選手会主催となった「合同トライアウト」のあり方について持論を展開した。
■合同トライアウトを語る江本氏が今年から選手会主催となった合同トライアウトや戦力外通告について語った今回の動画。
同氏は戦力外通告を受けた選手たちに「在籍してるときにNPBがドラフトで採用してくれたのに、良い成績を挙げられずに、戦力外になった最大の原因はなにかということを、もう1回本人が検証をするべきだと思う」と指摘した。
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■戦力外通告を「重く受け止めて」さらに「もう1回チャレンジしたいという、意欲のある人はいいと思う。だけど検証もせず、努力もせず、アマ時代の名声でプロ野球に華々しく入って、芽も出ず、戦力外通告を受けたから、俺はまだできる、やりたいという気持ちだけでテストを受けるのは良くない」と注文をつける。
プロ野球の球団側も「能力がある、チームに貢献できると思っていたら、戦力外にしない。戦力外になった選手はそのことを重くもっと受け止めてほしい」と指摘した。
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■トライアウトも「なかなか厳しい」合同トライアウトについては「選手会主催でNPBに復帰したいというようなトライアウトをやっても、なかなか厳しいんじゃないか」と持論を展開。
続けて「それならアマチュアも全部含めたやり方があってもいいんじゃないか」とトライアウトの形式について、「アマチュア野球や独立リーグも含めた形で行ってはどうか」と提言した。
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■NPB主催のトライアウトは打ち切りに長らくNPB主催で2001年から開催されてきた合同トライアウトは2024年に「トライアウトの結果を受けて契約する選手がほとんどおらず、役割を終えた」として、終了が決まった。
ところが選手会側がトライアウトの重要性を主張し、スポンサーをつけた形で継続が決定。12日にマツダスタジアムで開催されたが、契約を勝ち取った選手は20日現在、巨人に育成で入団することが決まった元ソフトバンクの川原田純平のみとなっている。
江本氏が指摘したように「漫然と野球がやりたい」と継続し、契約を勝ち取ったとしても、野球に対する姿勢や態度が悪い、加齢や怪我によって能力が落ちているなど理由で、すぐにクビを切られてしまう。早めに「次の道」に進む意味でも「なぜ戦力外になったのか」を考えることは必要かもしれない。
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【今回の動画】江本氏が戦力外通告を受けた選手に提言■執筆者プロフィール佐藤俊治。Sirabeeには2015年11月から参画し、月40本程度プロ野球関連記事を執筆中。YouTubeで発信する野球評論家ウォッチャーでもある。野球は高校からメジャーまで年間50か所以上で現地観戦。プロ野球の贔屓チームはなく、どこのチームのファンでもない。「あの選手、あそこに行ったんだ」という目線で見守っている。
(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治)