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『ばけばけ』40話 アメリカ人じゃなかったヘブン先生はどこ出身? 小泉八雲の幼少期見たら「辛すぎるだろ」

『ばけばけ』40話 アメリカ人じゃなかったヘブン先生はどこ出身? 小泉八雲の幼少期見たら「辛すぎるだろ」


『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)

【画像】え…っ! 夫婦で立って並ぶと「なんか小っちゃくてかわいい」 コチラが小泉八雲さん(ギリシャ人)と小泉セツさん(日本人)の身長差です

ヘブンはどんなクイズを出すのか

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。

 11月21日放送の第40話では、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の未来の夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」に関して、新事実が明らかになることが発表されています。

 公式サイトにある40話のあらすじを見ると

「スキップをマスターしようと、錦織(演:吉沢亮)はこっそり練習中。しかし、生徒の小谷(演:下川恭平)、正木(演:日高由起刀)、弟の丈(演:杉田雷麟)、そしてヘブンにバレてしまう。ひょんなことから、スキップの発祥はヘブンが生まれたアメリカのものではないかと話になるが、ヘブンはアメリカ生まれではなかった。錦織たちにトキも交えた、ヘブンのことを知るための大クイズ大会が始まる」

 と書かれていました。同話で、ヘブンがどこの出身であるかも明かされるのでしょうか。

 ちなみに、ヘブンのモデルであるラフカディオ・ハーンさんの生い立ちはかなり壮絶で、朝ドラでじっくり描くと暗くなってしまうかもしれません。

 ラフカディオ・ハーンさんは1850年6月27日、ギリシャのレフカダ島に生まれます。父のチャールズさんはアイルランド出身のイギリス陸軍軍医、母のローザさんはギリシャのイオニア諸島の名門の家の出身です。チャールズさんがギリシャに赴任している最中の結婚となり、周囲には反対されていたといいます。

 その後の1852年8月1日、ハーンさんはわずか2歳で父の実家があるアイルランドのダブリンに移住しました。しかし、彼が4歳になった頃、母・ローザさんはひとりでギリシャに帰ってしまいます。弟の出産のためでもありましたが、そもそもアイルランドの風土がローザさんに合わず、彼女は精神を病んでいたそうです。

 その後、ハーンさんが母と再会することはありませんでした。ギリシャのセリゴ島に住み始めたローザさんは、その後再婚して4人の子を生んでいます。再婚相手は島の有力者でしたが、チャールズさんとの間に生まれた子供であるハーンさんと、彼の弟・ジェームスさんの養育は拒否しました。

 また、ローザさんがダブリンを去ったとき、チャールズさんはクリミア戦争に出征して不在だったそうです。さらに、戦争から帰った彼はすぐにローザさんとの離婚を成立させ、のちに昔から思いを寄せていたアリシア・ゴスリン・クロフォードさんという女性と結婚して、インドへ赴任してしまいます。

 幼いうちに両親との縁が切れてしまったハーンさんは、父の母方の大叔母であるサラ・ブレナンさんのもとで育てられました。資産家だったサラさんのおかげで生活上の不自由はなかったものの、厳格なカトリックだった彼女には冷たく接せられ、ハーンさんは広大な屋敷のなかで孤独に育ちました。
 
 5歳の頃から寝室でひとりで寝かされていたというハーンさんは、かつて乳母がアイルランドの伝承を語って聞かせていたことも影響してか、暗闇で幽霊やお化け、精霊を見るなど、さまざまな怪異を経験したそうです。

 その後、ハーンさんは13歳の頃から英国ダラム市郊外にあったカトリック系の神学校セント・カスバード・カレッジに入学するも、16歳のときに事故で左目を失明し、さらにサラさんがヘンリー・モリヌーさんという親戚の青年の事業に多額の出資をして破産する不幸に見舞われます。

 後ろ盾を失い学校もやめたハーンさんは、ロンドンのスラム街で1年ほどなんとか生き延びたのち、1869年の夏にアメリカへ渡り、70年代から新聞記者としてのキャリアをスタートさせました。

 ヘブンもおそらく複雑な過去を抱えており、いずれ作中で語られると思われます。トキも相当な苦労人なので、ヘブンに共感するかもしれません。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考書籍:『小泉八雲 ラフカディオ・ヘルン』(中央公論新社)、『小泉八雲 漂泊の作家 ラフカディオ・ハーンの生涯』(毎日新聞出版)

配信元: マグミクス

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