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どうなってるんだ? タイトル争い急失速のピアストリは「奇妙」とフェルスタッペン

どうなってるんだ? タイトル争い急失速のピアストリは「奇妙」とフェルスタッペン

レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1のタイトル争いで終盤戦に向けて急速な追い上げを見せてきたが、残り3戦となった今は逆転のためには幸運が必要だと認めている。

 フェルスタッペンはシーズン後半戦以降パフォーマンスを上げ、優勝と表彰台を連発。一時はタイトル争いからは脱落したと考えられていたところから、ポイント差を大きく縮めて逆転タイトルの可能性が語られる位置にまでつけた。

 ただメキシコシティGP、サンパウロGPではマクラーレンのランド・ノリスが連勝し、フェルスタッペンは再びポイント差を広げられてしまった。シーズン残り3戦の時点で、首位のノリスとの差は49点となっている。

 そのためフェルスタッペンは逆転タイトルを成し遂げるためには、混乱や幸運がなければ難しいと考えている。

「これだけ早くギャップを縮められたのは、あらゆる状況が重なったからでもある」

 フェルスタッペンはラスベガスGPでそう語った。

「彼ら(マクラーレン)は夏休み後にいくつかミスをしたり、クラッシュしたりした。一方で、こちらはすべてが噛み合った良いレースが続いた。そういう時は、一気に大きく稼ぐことができる」

 しかしメキシコとブラジルでのレースが、そういった急激な巻き返しが常に続くわけではないことをフェルスタッペンに思い出させた。

「どこかのタイミングで現実に戻るし、毎回あのようにはいかないと分かっている。ただ、少なくとも直近数戦は表彰台に上がれている。それは2024年中盤から2025年中盤にかけてに比べれば、はるかに安定している。だから最終的には前向きだ」

■摩訶不思議? ピアストリの失速

 マクラーレン内部のチームメイト同士のタイトル争いも状況は以前と比べて一変してしまった。首位を維持してきたオスカー・ピアストリがクラッシュやトラブル、ペナルティでポイントを稼げず、ノリスに逆転を許してしまったのだ。

 ライバルのフェルスタッペンは、この状況を奇妙だと語る。

「正直、説明できない。とても奇妙だと思う」とフェルスタッペンは言う。

「こうなるとは予想していなかった。ただ最終的には僕の問題ではないけどね」

 地元オランダのメディアから「ピアストリが突然ドライビングを忘れたわけではない」と指摘されると、フェルスタッペンはこう続けた。

「そうは思わない。でも正直、自分もどうしてこうなっているのか分からないよ」

 なお彼の父であるヨス・フェルスタッペンは最近、ピアストリ、もしくはマネージャーのマーク・ウェバーはこのシーズンの困難な時期に「拳をテーブルにたたき付けるべきだ」と言及していた。これはつまりフェルスタッペンならこういった状況に異なる対応をしていただろうと示している。

 フェルスタッペンとしてはライバルの陥った状況はチームごとに運営の仕方があるため一概に何かを言えるわけではないとしつつも、自分ならもっと腹を立てていただろうと語った。

「何が起こったのか、何が起こらなかったのか分からないから、判断するのは難しい。でも、あんなにリードしていたのに突然あんなに後れをとってしまったら、もっと腹が立ったと思う」

 なおサンパウロGPでピアストリにとって厳しかったのは、接触で10秒のペナルティを受けたことだった。

 この裁定に対してはカルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)が「受け入れられないものだ」と述べていたが、マクラーレンはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)にも責任があったと感じつつも、ピアストリへのペナルティを受け入れる姿勢を見せた。

 フェルスタッペンは、このペナルティについても、レッドブルならもっと声高に反対していただろうと認めている。ただ、最終的な結果は変わらなかったと見ている。

「彼らがなぜあのように対応したのか分からない。最終的には怒ってもペナルティは覆らない。受け入れるしかない。もし不満があるなら、スチュワードやFIAに連絡して、将来について話すしかない」

■タイトル争いを逃しても「泣かない」

 フェルスタッペンのF1タイトル5連覇の可能性はかなり低くなっている中、彼はたとえタイトルを逃したとしても、冷静に受け止められるだろうと話した。

「いや、普通にバカンスには行くよ! 僕は物事を俯瞰して整理するのが得意だし、引きずらない。泣いたりはしないよ」

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