スーパーフォーミュラのシリーズプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)は定例記者会見の中で、インドのブッダ・インターナショナル・サーキットを視察したことを認めた。
シリーズの価値向上のため、将来的な海外戦開催を模索しているスーパーフォーミュラ。一時は2025年の開催カレンダーに韓国戦が組み込まれたが諸条件で折り合わず開催断念、2026年のカレンダーも国内戦のみ12戦のスケジュールとなっているが、2027年以降の海外戦開催に向けてJRPは、韓国のみならず様々なアジア諸国に目を向けている。
その中でJRPは、インドネシアのマンダリカ・インターナショナル・サーキットなど、様々なサーキットを視察していることが明らかになっている。また最近は海外報道で、かつてF1インドGPを開催したブッダ・インターナショナル・サーキットをJRPの上野禎久社長らが視察したことが報じられた。
上野社長は会見の中で、インドへの視察を認め「3日目に食べたダルカレーがめちゃくちゃ美味しかったです(笑)」と笑顔を見せる。現地の食環境、衛生環境などを確認することも、視察における重要なポイントなのだ。
「インドに視察に行ったことは事実です。ブッダ・インターナショナル・サーキットの現地にも行き、州の役員の皆さんや運営サイドの人たちとコミュニケーションをとっていたのは事実です」
そう明かした上野社長。視察をした上での評価について尋ねると、そのサーキットレイアウトを称賛した。
2011年にオープンし、同年から3年間F1インドGPを開催したブッダ・インターナショナル・サーキットは、近代サーキットの設計でお馴染みのヘルマン・ティルケが手がけたサーキット。ロングストレートとテクニカルなセクションが混在する典型的なティルケサーキットだ。
「すごく良いコースですね。素晴らしいレイアウトです」
「さすが、F1を開催するためのグレード1を取得したサーキットだけあって、素晴らしいサーキットだと感じました。今は(グレード1の)ライセンスが切れているらしいですが、個人的にはあそこでレースをやっていないのはもったいないと思いました」
「今は色々なところを見させていただいて、可能性を探っているという状況です」
スーパーフォーミュラは長らく海外でのレースを実施しておらず、海外戦実施に向けた知見が不足している状態。そういった理由からも、JRPは様々なサーキットに赴いて情報を収集しているということのようだ。

