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また排水溝のフタで赤旗? ノリスがトップタイム、消化不良のセッションで角田15番手|F1ラスベガスGP FP2

また排水溝のフタで赤旗? ノリスがトップタイム、消化不良のセッションで角田15番手|F1ラスベガスGP FP2

F1第22戦ラスベガスGPのフリー走行2回目が行なわれ、マクラーレンのランド・ノリスがトップとなったが、赤旗の影響もあり消化不良のセッションとなった。

 これまでより2時間前倒しでセッションが行なわれている今年のラスベガスGP。FP2は現地時間20時からスタートとなった。すっかり日も沈み気温14度、路面温度18度。FP1とほとんど同じ温度条件だが、セッションを前に雨が降り出してしまった。

 幸い大きな雨雲がサーキットに直撃することはなかったが、コンディションが中途半端なこともあって、各車しばらくガレージ内で待機した。

 セッション開始から5分が経ち、アルピーヌのピエール・ガスリーを先頭に7台ほどがコースイン。いずれもミディアムタイヤを履いた。雨の影響はそれほどないようで、その様子を見て徐々にコース上の台数も増えていった。

 FP1より10秒以上遅いペースで慎重に走り出した各車だが、路面コンディションの把握が進むにつれてタイムも少しずつ向上していった。

 セッション開始から20分が経とうという頃、ソフトタイヤで記録されたFP1のトップタイムを、ミディアムタイヤで上回るマシンが出始めた。FP1ではパッとしなかったマクラーレン勢がワンツーとなったが、それをメルセデスのジョージ・ラッセルが0.3秒近く上回る、1分34秒430を叩き出した。

 その後もタイム更新は続き、ノリスが最初に1分33秒台に突入する1分33秒943をマーク。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)も2番手にジャンプアップするなど、ミディアムタイヤでの積極的なタイム計測が続いた。

 フェラーリのシャルル・ルクレールが1分33秒763までトップタイムを更新する中、レーシングブルズのリアム・ローソンがいち早く新品のソフトタイヤを投入して予選シミュレーションを開始。ローソンは0.9秒近く自己ベストを更新し、一気に2番手に上がった。

 続々と新品ソフトタイヤに履き替えてアタックに向かうが、ルクレールはアウトラップでブレーキングミスがあり、あわやクラッシュかといったシーンもあった。

 ルクレールがミディアムタイヤで記録したトップタイムを最初に上回ったのはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリだったが、それをさらにノリスが上回り、1分33秒602を記録した。

 黄旗の影響を受けてアタックを中断したレッドブル勢やラッセルといったドライバーが予選シミュレーションをこなそうとしている中で、赤旗が掲示されセッション中断。各車ピットに戻ることになった。

 残り20分から走行がストップすることとなったが、その原因は国際映像では説明されず。ターン17の排水溝のフタの固定が緩んでいるという報告がマーシャルから上がり、レースコントロールがそれを実際に確認しに行ったようだ。

 その時は深刻な問題はないと判断され、残り6分でセッション再開。ソフトタイヤでのアタックができなかったレッドブルの2台はミディアムタイヤに戻してコースインした。

 ルクレールは、コースインした直後にトラブル発生。「ギヤボックスの何かが壊れたようだ」と訴え、ターン5付近からマシンをコース外に出した。

 すると”トラックメンテナンスのため”として再びの赤旗掲示。そのままセッションは再開されずに終了となった。最初の報告があった後、念の為レースコントロールがターン17に残っていた模様。そしてセッション再開後、マシンが上を通過した際に排水溝の蓋が動いていることが確認され、改めて赤旗が掲出されたということのようだ。

 最終的にトップはポイントリーダーのノリス。アントネッリが2番手となった。

 とはいえ、ラッセルやレッドブル勢など赤旗の影響でソフトタイヤでのアタックができなかったマシンも多く、ロングランが出来たマシンはほぼゼロ。消化不良のセッションとなった。

 少なくともノリスが昨年ほど苦戦してはいなさそうであり、メルセデスやフェラーリが好調そうではあるものの、フェルスタッペンが9番手、角田が15番手となったレッドブル勢がどの位置に食い込んでくるか、また中団チームの勢力図も含めて予想が難しい状態で初日の走行を終えることになった。

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