新潟県南魚沼市は四方を山に囲まれる、盆地地形から豊富な降雪を誇る。市内には多くのスキー場があり、なかでも市街地からほど近いムイカスノーリゾートは、ファミリーや学生にうってつけのやさしいスキー場だ。しかし、近年は豊富な雪と広大なパウダーフィールドを目当てにコアなスキーヤー、スノーボーダーも訪れている。とくにパウダーを体験してみたい、バックカントリーを体験してみたいという滑り手に人気のゲレンデなのだ。
そこで今回は、スキーをはじめて3年、最近はパウダーやバックカントリーにも挑戦したいという井桁(いげた)まみさんを、地元スキースクールで校長を務める斎木真司さんが案内してくれた。
関越道から車で約5分の好立地
関越道六日町ICから車で約5分の場所にあるムイカスノーリゾートは、そのアクセスの良さもさることながら緩斜面を中心としたゲレンデ設計で、多くのファミリーや学生団体のスキー客で賑わっている。ゲレンデの中腹より上は眼前に南魚沼市街や巻機山、八海山をはじめとした越後三山の山並みの絶景が広がる。

その眺望の良さや豊富な緩斜面が人気の理由のひとつだが、ムイカの魅力はそれだけではない。第3ペアリフトを上がった先からはハイクアップゾーンとなっており、頂上付近は広大なオフピステフィールドが広がる。
そしてその先は「管理区域外申請山岳コース」となっている。このコースは滑走前にチケット売り場で申請し、事前申し込みとヘルメット・リストバンドを着用したら滑ることができる。
撮影日は雲海も広がる絶好のスキー日和。まずは動画でその様子をチェック。
雲海が広がる絶景のスキー場
青空が広がる2月某日、朝イチに集合したメンバー。パウダーを滑った後にバックカントリーへ挑戦するのが目的だったが、グルーミングバーンのコンディションが最高だ。
まずは足慣らしにカービングを楽しむことにした井桁さんと斎木さん。第1クワッドリフトと第3ペアリフトに乗ってスキー場頂上に到着した二人の目に飛び込んできたのは、南魚沼市を覆い尽くす雲海。そして越後の山並みだ。魚沼平野は寒暖差が激しく、盆地地形なので雲海が起こりやすい。ムイカスノーリゾートでも時折見られる光景だ。
普段は関東のビル群に囲まれて仕事をする井桁さんも
「こんな景色が見れて、グルーミングバーンも気持ち良くて、本当最高ですね!」
と、非日常の景色に見惚れている。



