油は抗酸化成分の吸収を助けるパートナー!

抗酸化成分をしっかり体に取り込むには、油が必要不可欠です。「油は太る」「ノンオイルの方がヘルシー」――そんなイメージを持っていませんか?
(工藤先生)「実は、ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンは、油と一緒に摂ることで吸収率が大幅にアップします。油と結びついてミセルという形になり、小腸での吸収効率が高まるんです」
例えば、緑黄色野菜たっぷりのサラダをノンオイルドレッシングで食べるのは、実はもったいない食べ方。油と一緒に摂るだけで、ビタミンやポリフェノールの吸収が良くなるそうです。
ただし、食べ過ぎは禁物。1日の目安は大さじ1杯程度、オメガ3系の油なら小さじ1杯で十分です。
(工藤先生)「油は種類を選べば、体の炎症を抑えたり、ダイエット生活をサポートしてくれたりと、良い働きをしてくれます。油=悪というイメージを変えて、賢く付き合っていくことが大切です」
良い油でも”古くなる”と逆効果!酸化を防ぐ使い方

せっかく良い油を選んでも、古くなって酸化してしまっては逆効果。酸化した油は体に悪影響を及ぼすことも……。では、どんな油を選び、どう保管すれば良いのでしょうか。
工藤先生がまずおすすめするのは、オメガ3系の油。
(工藤先生)「アマニ油やエゴマ油は体の炎症を抑えてくれます。加工食品には“摂りすぎると”体内で炎症を起こしやすくなる油が多く使われているので、意識して炎症を抑えるオメガ3を摂ることが大切です」
アマニ油やエゴマ油は熱に弱く、酸化しやすいため、サラダや納豆にかけるなど生のまま使うのがポイント
(工藤先生)「最近話題のMCTオイルもおすすめです。中鎖脂肪酸なので摂ってすぐエネルギーに変わるため、運動やダイエットのサポートに役立ちます」
また、工藤先生は油の保管方法についても詳しく教えてくれました。
(工藤先生)「油の酸化の天敵は光・熱・酸素。開封後は1〜2ヶ月で使い切るのが理想です。使い切れるサイズのボトルを選んでこまめに買い替えましょう。
コンロの近くは熱で酸化が進むのでNG。できれば冷暗所に保管し、遮光瓶やフレッシュキープボトルなど酸素に触れにくい工夫がされた商品を選ぶのも効果的です。他にもサビにくい工夫をしている商品もあるので、そういった商品を選ぶことが実は体のサビ予防につながります」
冬の不調予防は、体を”サビさせない”ことがカギ。そのために今日からできることは、抗酸化食材を新鮮なうちに食べ、良い油を上手に取り入れることです。
まずは家の油の鮮度を確認し、良い油をサラダに一かける。そこから始めてみませんか?
