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【DeNA】ブレイクの宮城滝太「勝ちパターンで投げるピッチャーはこんなもんじゃない」入来コーチも「もっといいパフォーマンスができる」と太鼓判!

【DeNA】ブレイクの宮城滝太「勝ちパターンで投げるピッチャーはこんなもんじゃない」入来コーチも「もっといいパフォーマンスができる」と太鼓判!

☆ブレイクを果たした右腕

 「今年一年経験できたことは、自分の中でも本当に自信になりました」。今シーズン貴重な中継ぎとして飛躍を遂げた宮城滝太は、契約更改を終え満足げな表情を浮かべた。

 18年の育成1位で入団した宮城は、2年目には独立リーグに参戦するなど研鑽を積み、4年目の7月に支配下登録を勝ち取った。翌年は一軍デビューを果たし11試合に登板。お立ち台に上がるなど頭角を現したが、昨年は春先に生じた肉離れの影響が長引きわずか1試合登板と苦しんだ。

  捲土重来を期した今シーズンは自身初の開幕一軍を掴むと、モップアッパーに回跨ぎにとフル回転。12試合無失点の続いた5月16日には、遂にプロ初勝利をマークするなどチームに貢献した。

 最終的には50試合登板で4勝1敗、14ホールド、防御率2.09とブレイクスルーを果たし、倍額以上アップをゲット。「どんな場面でもマウンドに上ってくれた、チームが苦しいときにいいピッチングをしてくれたという評価をしてくれました」と球団からも労われ「本当に自分の中でやれると思って、今年のシーズンに臨んだので、もちろん数字的な50試合っていうのはすごい嬉しいことですけど、やっと自分の持ってる力を出せた、証明できたことが嬉しいです」と、自信と結果を一致させたことに胸を張った。

 徐々にブルペンの序列を上げていき、勝ちパターンのセットアッパーとしても機能したが「自分の中では勝ちパターンで投げるピッチャーはこんなもんじゃないと思ってるんで、まだまだだなっていうのを痛感したようなシーズンではありました」と課題も見えた。

「やっぱり後半戦、数値的にも身体的にも…通用しないわけではないですけど、まだ1年間しっかり戦い抜くためにはもっと必要なことがたくさんあるなっていうのを感じました。やっぱり1年間リリーフとしてチームに帯同して50試合登板して、これを何年も続ける先輩方はとんでもないなと正直感じましたね」と初の一軍の厳しさを実感。それを踏まえたうえで「まずはこの1年間の流れっていうのを、そもそも自分の中で経験したことがなかった。そういう意味では、今年経験できたものは本当に自分の中で強みだと思ってるんで、来年は過ごし方も変わると思いますし、よりいい時間の使い方ができると思っています。そういった意味ではまた来年のシーズンが楽しみになりました」と目をギラつかせた。☆入来コーチも期待
 
 昨年二軍で親身になって指導した入来祐作二軍ピッチングコーチも「1年間一軍でやれたことで、自分で感じたことがたくさんあると思うんですよね。身体の状態もそうですし、どうやれば1年間投げ続けることができるのかということを実感できたことが一番いいことですよ」とブレイクに目を細める。「ここからは来年に向けて何をやらなければならないのかをしっかり整理して、身体のケアもしっかりして臨んでいけば、もっともっといいパフォーマンスができると思いますよ」とまだまだ発展途上と言い切った。
  また本人も「もともと強みである」と自覚する特徴的なカーブに、入来コーチは「効きましたね。特徴を自分で掴むことですよ。自分のいいところを自分が一番わかっていないと前に進めませんからね。そこを自分で活かしてほしいです」とさらなるブラッシュアップを求めた。

 宮城自身も「今シーズンはより自信になりました」と頷くが、来シーズンに向けて「テーマはストレートです。真っ直ぐがあってのカーブなので、そこまで真っ直ぐに自信がないので、そこに自信をつけることが活躍するためのキーだと思います。真っ直ぐの球速アップと手元の強さです」と打者を圧倒するために自らを磨く覚悟を示した。

「ブルペン陣の柱として1年間シーズンを完走する」と決意表明した宮城滝太。叩き上げの島人の力は、まだまだこんなもんじゃない。

取材・文●萩原孝弘
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配信元: THE DIGEST

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