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王座決するスーパーフォーミュラ最終ラウンドが開幕。最速タイムはフラガ……タイトル候補の坪井・岩佐・太田・牧野は初日フリー走行でまずまずの滑り出し

王座決するスーパーフォーミュラ最終ラウンドが開幕。最速タイムはフラガ……タイトル候補の坪井・岩佐・太田・牧野は初日フリー走行でまずまずの滑り出し

鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラの最終ラウンドが開幕。走行初日の11月21日(金)は、2回のフリー走行が行なわれた。

 悪天候でキャンセルとなった富士スピードウェイでの第10戦が今回の鈴鹿戦に代替開催という形で組み込まれたため、今週末は土日で3レースが行なわれるという異例のフォーマットに。金曜のフリー走行が終われば予選セッションとレースが続くため、各車初日のうちにしっかりとマシンの方向性を定めておきたいところだ。

 まず11時05分より60分間のFP1がスタート。開始すぐにオリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)が1コーナー〜2コーナーでスピンオフしてバリアにヒットし、赤旗が出された。ただその後は大きな波乱もなく、セッションが進行した。なおラスムッセンはFP2後半に修復が完了し、走行に復帰している。

 残り10分を切ってニュータイヤを投入してのアタック合戦が行なわれると、ランキング4番手につける牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分37秒249をマークし、FP1のトップとなった。ただランキングトップの坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)も0.002秒差の2番手に食い込み、順調な仕上がりを見せた。

 その他イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)も0.014秒の僅差で3番手。ランキング3番手の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は4番手、ランキング2番手の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は9番手という結果だった。

 14時10分からのFP2はまずNAKAJIMA RACINGの2台が1分37秒台後半のタイムでワンツー。FP1はパワステのトラブルでほとんど走れなかったサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)がそのタイムを塗り替えた。

 セッション中盤にはベストタイムを更新するドライバーも見られたが、タイヤのセット数的にもユーズドタイヤでのアタックが大半であったと考えられる。その一方でセッション終盤は各車がニュータイヤでコースに出たため、残り数分のシケイン手前は大渋滞。早めにアタックに入っていたフェネストラズが130Rを立ち上がったところでアタック待ちのマシンの大群に遭遇してしまい、タイム更新を諦めるしかなかった。また、その隊列の後方にいた数人のドライバーはアタックに入れないままチェッカーを受けてしまった。

 FP2のトップタイムはフラガ。タイムは1分36秒846で、この日の最速タイムであった。テクニカルな前半セクターで全体ベストをマークした岩佐が1分36秒885で2番手、高速セクションの後半セクターで全体ベストをマークした佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分36秒899で3番手となった。

 低温コンディションの鈴鹿戦を得意とするNAKAJIMA RACINGが今季初優勝なるかも注目だが、やはり気になるのがタイトル争い。FP2では太田が5番手、牧野が6番手、そして坪井は9番手と、タイトルコンテンダーはFP1、FP2通して軒並みまずまずのポジションにつけている。土曜日朝には第11戦・第12戦の予選が立て続けに行なわれるが、ここでの結果がチャンピオンシップを大きく左右することになるだろう。

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