懐かしのパンダたちとの再会

このカレンダーには、現在活躍しているパンダだけでなく、歴代の人気者たちも数多く登場します。日本に初めてやってきた雌のパンダ・ランランや、1986年に誕生し無事に成長したことで“第二次パンダブーム”を巻き起こしたトントンなど、その存在を覚えている人にとっては懐かしさがよみがえる内容になっています。動物園で実際に見た経験がある世代にとっては思い出を振り返るきっかけとなり、当時を知らない世代にとっても「こんなパンダがいたのか」と新鮮な驚きを与えてくれます。
また、写真とともにそれぞれのエピソードやプロフィールが紹介されているため、ただ「昔いたパンダ」として扱われるのではなく、一頭ごとに丁寧に向き合える構成になっています。カレンダーを通じて、上野とパンダが歩んできた長い歴史を自然に知ることができるのは大きな魅力です。親から子へと語り継がれるエピソードのように、世代を超えて楽しめる内容になっている点も特徴といえるでしょう。過去と現在がつながり、未来へと続いていく物語を感じられる一冊です。
日常に彩りを添える一冊として
上野動物園のパンダたちは、長い間日本の人々に愛され続けてきました。その存在はニュースや記念行事で取り上げられるだけでなく、日常の中で癒しや話題を届けてくれる存在でもあります。今回のカレンダーは、そんなパンダたちの歩みを一年を通してたどれる特別な一冊です。かわいらしい姿を眺めながら、知らなかった歴史やエピソードに触れられる構成は、世代を超えて楽しめる大きな魅力といえるでしょう。
予定を書き込む道具としての実用性を持ちながら、ページをめくるたびに小さな発見や感動を得られる点は、一般的なカレンダーとは一線を画しています。毎日の生活に少しの彩りと癒しを添えてくれる存在として、飾る場所や使う人それぞれに特別な意味をもたらしてくれそうです。
著者プロフィールと書籍紹介

『パンダ沼への招待状カレンダー2026』の制作には、上野動物園のパンダを長年にわたり記録し続けている写真家・高氏貴博と、動物をモチーフにした温かみのある作風で知られるイラストレーター・nanakoが参加しています。高氏は「毎日パンダ」というブログを運営し、365日欠かさず上野のパンダを撮影し続けている人物です。その姿勢と情熱は多くのファンを魅了してきました。nanakoは広告やパッケージデザインなど幅広い分野で活躍し、『パンダ沼への招待状』『ラッコ沼への招待状』といった書籍の挿絵も手掛けています。
今回のカレンダーは、こうしたクリエイターたちの協力により誕生しました。発売は2025年9月26日(金)、価格は税込1,650円です。カレンダーをきっかけに「パンダ沼」シリーズに興味を持った方には、関連書籍として『パンダ沼への招待状』(2024年刊)や『ラッコ沼への招待状』(2025年刊)も出版されています。いずれも動物の魅力を深く知ることができる一冊であり、カレンダーとあわせて楽しむことで世界観がより広がります。
