現地時間11月20日(日本時間11月21日)に開幕したF1ラスベガスGPの初日走行を終えたオリバー・ベアマン(ハース)は、コースに対してこれまでの市街地サーキットの中でも特に楽しくないと厳しい評価を下した。
ルーキーのベアマンは、ラスベガスGP初日はFP1で16番手、FP2で17番手と下位に沈んだ。この1日を振り返ったベアマンは、グリップが低い路面に衝撃を受けたと言う。
「こういったコースだと(走行を重ねることによる)トラックエボリューション(路面コンディションの改善)が大きいというのは分かっていることだ。今回が僕にとって初めてのサーキットというのはあるけれど、正直FP1の最初の数周は、グリップの低さに衝撃を受けた」
ベアマンはスカイスポーツF1にそう語った。
「この路面は怪しいよ。グリップの低さがどのくらいかを説明するのも難しいほどにね。でもつまり、これはトラックエボリューションが極めて効いてくるということだ」
「セッションでは僕はかなり早くにソフトタイヤを履いてしまった。ソフトでは、1周走るのをマネジメントすることができなかったんだ。一旦ピットに戻った時には良いポジションにつけられていたけど、再びコースインした時には、上位から0.5〜0.6秒も離されていたんだ」
「雨やトラフィック、赤旗中断もあって難しいセッションだったけど、たくさんのことを学べたと思う。このコースは僕とって初めての場所だけど、自分のリズムも見つけつつある。だから明日が楽しみだ」
さらにラスベガス初体験のベアマンには、サウジアラビアやアゼルバイジャンといった他のストリートコースと比較してどう感じたかという質問もあった。すると彼は、開催カレンダーの中でも最も楽しくないストリートコースだと厳しい評価を下した。
「これまでに走ってきたストリートサーキットの中でも、最も楽しくないサーキットだ。普通(ストリートサーキットは)は凄く楽しいし素晴らしいけど、ここはグリップがもの凄く低くて、ウォールが超近い状態でこれは全然良い組み合わせじゃない」
「信じられないほどに高速だし、危険だ。ラスベガスのストリップを走るコース自体はクールかもしれないけど、そこ以外に良い点はほとんど無いよ」

