
中条あやみが、9月22日に都内で開催された映画「ストロベリームーン 余命半年の恋」完成披露試写会に、當真あみ、齋藤潤、池端杏慈、杉野遥亮、田中麗奈、ユースケ・サンタマリア、酒井麻衣監督と共に登場。撮影期間に、役への思いを深めるために當真の写真を携帯電話の待受画面にしていたことを告白した。
■13年後の高遠麗役に「すごくプレッシャーで…」
同作は、SNSで「令和イチ泣ける」と話題を呼んだ芥川なおのベストセラー純愛小説「ストロベリームーン」をヒットメーカー・岡田惠和の脚本、酒井監督の演出によって実写化したもの。當真は、子どもの頃から病弱で家の中だけで過ごし、15歳の冬に「余命半年」と医師から宣告される少女・桜井萌を演じ、齋藤が萌の告白相手・佐藤日向を演じる。
中条は、日向の幼なじみであり、萌の親友でもある高遠麗(池端)の13年後という役どころ。撮影を振り返り、「本当にこんなにプレッシャーを感じた作品はないというか。萌を演じるあみちゃんをはじめ、それぞれが『この人しかいない!』と思うキャスティングで、絶対このメンバーだったなと思う中、途中でいきなり13年後を演じるというのはすごくプレッシャーで…(笑)」と吐露。
さらに「事前にみんなの映像を見せていただいていたんですけど、それが本当に良くて、とにかく作品を良くできるようにと考えていて。作品に入ったとき、萌役のあみちゃんと会う機会がなかなかなかったので、ちょっと怖いかもしれないですけど、実はずっと携帯電話の待受をあみちゃんにさせてもらっていました。告白しちゃった(笑)」と打ち明けると、當真は驚いた様子で「めちゃくちゃうれしいです」とニッコリ。
その影響もあって「萌に対する思いがより深くなったと思います」と役作りの上では手応えを感じたそうだが、「……ちょっと気持ち悪くないですか? 大丈夫ですか?」と苦笑いしながら當真に確認。すると、當真は「ずっと口角が上がっちゃって、ニヤニヤしちゃいます」と、うれしそうな笑顔を見せていた。
■中条の目に涙が「思い出しただけでウルウルしちゃう」
また、原作が「令和イチ泣ける」と話題を呼んだ小説ということもあり、既に試写会などで見た人からは「泣いた」という声があふれている本作。主演の當真もご多分に漏れず「私も試写を見たときに、人に顔を見られたくないぐらい泣いて(試写室を)出ました」と振り返った。
同じく試写を見た感想を求められ、中条は「自分の出た映画はなかなか客観的な目で見られないこともあるんですけど、ずっと泣いてて。終わった後、試写室から出てきて監督の顔を見た瞬間にダムが決壊したみたいにダーッって泣き始めちゃって(笑)。思い出しただけでウルウルしちゃう。“本当の時間”がこの映画にはあったなと思って…」と話しているうちに、本当に涙がこみ上げてしまい「あ~…『おまえ誰だよ』って感じですよね(笑)。これだけいい映画です!皆さん見てください」と涙をこぼしながら説得力たっぷりにアピールし、観客から拍手を送られていた。
なおも中条がMCから話を振られるも、コメントは難しいということでバトンを受け取った杉野は「大丈夫?」と中条を心配しつつ、「本当に純粋な思いがたくさん詰まった映画で、僕からすると(役柄的に)13年前の皆さんが一生懸命みんなで作っている感じとか、自分もちょっと前まで学生モノをたくさんやっていたので、こういう気持ちだったのかなって想像すると、今こういう時代にすごく皆さんの心を動かせるいいものが出来ていたのかな、と思って見ていました」と感極まった中条を慮りつつ、作品の魅力を伝えた。
映画「ストロベリームーン 余命半年の恋」は、10月17日(金)より全国公開。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)


