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岡田将生、役所広司に歌声を褒められ動揺「僕の歌はもういいんです!芦田さんの歌が本当にすてきなんで」

岡田将生、役所広司に歌声を褒められ動揺「僕の歌はもういいんです!芦田さんの歌が本当にすてきなんで」

芦田愛菜、岡田将生(写真左から)
芦田愛菜、岡田将生(写真左から) / 撮影:松崎太陽

俳優の芦田愛菜と岡田将生が、11月21日に都内で行われたアニメーション映画「果てしなきスカーレット」初日舞台あいさつに柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛、斉藤由貴、松重豊、役所広司、細田守監督と共に登壇。岡田が役所から突然歌声を褒められて動揺し、照れてしまう場面があった。

■“生きる”をテーマにした細田監督最新作

同映画は「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみとこどもの雨と雪」「バケモノの子」「未来のミライ」「竜とそばかすの姫」などを手掛けてきたアニメーション映画界のヒットメーカー・細田監督の4年ぶりの最新作。主人公の王女・スカーレットが父の復讐(ふくしゅう)に失敗するも“死者の国”で再び宿敵に復讐を果たそうとする、“生きる”をテーマにした物語だ。

芦田が主人公・スカーレットを、岡田はスカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師・聖(ひじり)の声を担当する。

公開初日を迎え、主演の芦田は「本当にこんなにすてきな俳優の皆さまと一緒に一つの作品を作ることができたんだ、というのをあらためて実感して、すごく光栄に思います」と、しみじみ今の心境を明かす。

これが長編アニメ映画で初の声優挑戦となる岡田は、初めての細田監督作品出演について「何も分からない状態の僕を監督が本当に優しく見守ってくださって、一緒に聖というキャラクターを作り上げた時間は、僕にとって本当に大切な時間。やっと皆さまに聖、スカーレットを見てもらえるということを本当にうれしく思っております」と、喜びを語った。

また、この作品が自身にとってどんな作品になったかを聞かれると、岡田は「監督の作品に出演できたことが本当にうれしくて。家族の温かさであったり、絆であったり、そういうのを教えてもらいました」と答え、「スカーレットと聖は一緒に旅をする仲間ですけど、その中で生まれる何かを皆さんに大切に見てもらえたらうれしいなと思っております」とアピールした。

そんな中、MCが本作のエンディングテーマ曲「果てしなき」を歌唱する芦田の歌声を絶賛し、芦田に話を振ろうとすると、役所が突然「(劇中で歌唱を披露している)岡田くんも歌うまいですよねえ」と切り込む。

この展開は予想外だったようで、岡田は「やめてください!役所さんダメですって!違うんです。僕の歌はもういいんです!ごめんなさい。芦田さんの歌が本当にすてきなんで、皆さんよろしくお願いします」と、それまでクールに受け答えしていたのがうそのような慌てようで、会場が笑いに包まれた。

芦田愛菜
芦田愛菜 / 撮影:松崎太陽

■芦田「私自身すごく力をもらえた作品になった」

あらためて芦田は「体当たりで演じさせていただきましたが、歌はスカーレットの気持ちになりきって、物語を締めくくることができて、とても良かったなと思います」と歌唱について振り返りつつ、「一生懸命に生きるスカーレットから私自身すごく力をもらえた作品になったなと。スカーレットの抱えている、自分を縛ってしまっているようなものって、誰しも一度は抱いたことがあるような感情かなと思うんですけど、不確実な未来でも、明日へ希望を持つことは自由な権利。『生きる』ことの当事者である、全ての方に見ていただきたいなと思います」と、力強く呼び掛けた。

なお、本作はイタリア・ベネチアやカナダ・トロントなど各国の映画祭に出品・招待されており、細田監督は各国にPRで訪れているが、海外の反応について細田監督は「日本の皆さんに見ていただく前にこんなにたくさん海外の映画祭に呼ばれるということがそんなになかったもので、ビックリしています」と述懐。

その上で「どの映画祭でもすごく温かく、非常に好意的かつ熱狂的に迎えてくださる。この間もロサンゼルスでアニメーションのサミットのようなものにも出たんですけど、いろんなアニメーションのいい作品がある中でも全然負けてない感じで。それを確かめられて良かったです」と、胸を張った。

映画「果てしなきスカーレット」は全国公開中。

◆取材・文=武原堅人(STABLENT)
映画「果てしなきスカーレット」初日舞台あいさつより
映画「果てしなきスカーレット」初日舞台あいさつより / 撮影:松崎太陽


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