「婚活だと年収を気にする人も多いが、恋活なら大丈夫だろう」と考えている男性も多いのではないでしょうか?確かに恋活では婚活に比べると年収を気にしないという女性もいます。
しかし、恋活でも年収を求められることは多く、また恋活から結婚を意識している人も多いため、年収を気にするケースが多いのです。
では、恋活や婚活市場で求められる男性の年収はどれくらいになるのでしょうか?今回は、恋活で求められる男性の年収や、年収別の恋活攻略法について解説します。
恋活で求められる男性の年収

冒頭でも紹介したように、恋活は婚活に比べるとそこまで年収を意識していないという人もいますが、恋活からすでに結婚を意識している人も多いため、気にする人もいます。
恋活で女性が理想とする年収と、現実的に妥協できる年収のラインは以下のとおりです。
女性が理想とする年収:500~600万円以上
現実的に妥協できる年収:400万円以上
それぞれのラインについてより詳しく解説していきます。
女性が理想とする年収
2018年に内閣府が実施した「少子化社会対策に関する意識調査」で、未婚者で結婚意向のある人に対して「結婚生活を送るにあたって相手に求める年収はどのくらいか」を尋ねたところ、以下のような結果が出ました。
【女性】
|
|
合計 |
20~29歳 |
30~39歳 |
40~49歳 |
|
100万円未満 |
0.3 |
0.3 |
0.6 |
0.0 |
|
100~200万円未満 |
1.0 |
0.9 |
1.2 |
1.0 |
|
200~300万円未満 |
5.4 |
6.5 |
4.8 |
2.9 |
|
300~400万円未満 |
13.9 |
15.7 |
12.4 |
10.6 |
|
400~500万円未満 |
19.5 |
19.7 |
21.8 |
15.4 |
|
500~600万円未満 |
17.1 |
14.2 |
19.7 |
22.5 |
|
600~700万円未満 |
7.4 |
6.3 |
8.9 |
8.4 |
|
700~800万円未満 |
4.8 |
4.3 |
3.7 |
8.4 |
|
800~900万円未満 |
1.3 |
1.2 |
1.5 |
1.3 |
|
900~1000万円未満 |
1.3 |
1.2 |
1.2 |
1.6 |
|
1000万円以上 |
2.4 |
2.6 |
1.5 |
3.5 |
|
収入は関係ない |
4.6 |
4.5 |
3.5 |
6.4 |
|
わからない |
20.9 |
22.7 |
19.1 |
18.0 |
女性の場合、年代が上がるにつれて「収入は関係ない」と答える人は減少し、高年収を求める傾向にあります。
「わからない」という回答を除くと、20代で最も多いのが「400~500万円未満」の19.7%、30代も「400~500万円未満」で21.8%となっていますが、40代は「500~600万円未満」で22.5%です。
これは年代が上がれば上がるほど経済的な安定性を希望する傾向にあり、将来のライフプランなども見据えた結果、希望する年収に表れていると考えられます。
こうしたデータから、女性が相手に求める理想の年収は500~600万円以上と言えるでしょう。
現実的に妥協できる年収ライン
女性が相手に求める理想の年収は500万円以上というケースが多いですが、婚活市場で年収500万円以上となるとライバルも多く、実際には500万円以上でなくても妥協するラインを決めている女性も少なくありません。妥協する年収の水準は、約400万円以上のケースが多いです。
ただし、いくら400万円以上の年収だったとしても、安定性に欠けている場合は女性の判断も慎重になってきます。特に30代~40代は安定性を重視して年収条件を設定する人が多いことから、年収だけでなく職種などもチェックされるでしょう。
例えば公務員や医療・福祉系、メーカー系などは比較的安定した職業と言えますが、フリーランスや歩合制の仕事をしている人だと年収400万円以上でも懸念される可能性があります。
恋活における年収の平均相場
実際に恋活市場において、男性の年収はどれくらいあるのでしょうか?
ここで、日本人男性の年代別平均年収と共に、恋活アプリ利用者の年収分布を紹介します。
実際に恋活市場において、男性の年収はどれくらいあるのでしょうか?
ここで、日本人男性の年代別平均年収と共に、恋活アプリ利用者の年収分布を紹介します。
【日本人男性の年代別平均年収】
20代:約360万円
30代:約540万円
40代:約640万円
【恋活アプリ利用者の年収分布】
with:約40%が年収200万円以下
タップル:約40%が年収300~500万円
pairs:約70%が年収600万円以下(200~400万円が約35%、400~600万円が約35%)
Omiai:約45%が300~500万円
日本人男性の年代別平均年収
国税庁が公表している「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、男性の年齢階層別の平均年収は以下のようになっています。
|
年代 |
平均年収 |
年代の平均値 |
|
20~24歳 |
295万円 |
366.5万円 |
|
25~29歳 |
438万円 |
|
|
30~34歳 |
512万円 |
543万円 |
|
35~39歳 |
574万円 |
|
|
40~44歳 |
630万円 |
646.5万円 |
|
45~49歳 |
663万円 |
20代前半はまだ入社したばかりで経験が浅い人が多く、平均年収も低い傾向にあります。しかし、20代後半には平均年収が400万円以上に達しており、30代以降は500万円以上、40代以降は600万円以上という結果となっていました。ここで注意したいのが、あくまでこの結果は平均値であり、中央値は異なるという点です。
求人情報・転職サイト「doda」の調査によると、年収中央値は20代男性で360万円、30代男性で462万円、40代男性で550万円という結果が出ています。
30代・40代に関しては、平均値よりも100万円近く差があることが分かります。
恋活アプリ利用者の年収分布

上記では日本人男性の年代別平均年収を紹介してきましたが、一方で恋活アプリを使っている人の年収はどれくらいあるのかも気になるところです。
ここで、恋活アプリ別に男性会員の平均年収を紹介します。
with:約40%が年収200万円以下
タップル:約40%が年収300~500万円
pairs:約70%が年収600万円以下(200~400万円が約35%、400~600万円が約35%)
Omiai:約45%が300~500万円、約37%が500~800万円
withは20代前半や学生が多い傾向にあるため、約4割の会員が年収200万円以下となっています。
タップルやpairsも20代前半や学生の会員もいますが、30代以降の男性会員もいるため、平均的な年収分布となっています。
一方、Omiaiは約45%が300~500万円、約37%が500~800万円と、比較的会員の年収が高めになっていました。
これはOmiaiが恋活だけでなく、婚活を目的に活動している人も多いことが関係していると言えます。
年収500万円がモテるボーダーライン
ここまで具体的なデータと共に、恋活をする男性の年収分布などを紹介してきましたが、実際に恋活でモテる年収のボーダーラインは「500万円」と言えます。
では、年収500万円の男性はどれくらいマッチング成功率が高まるのでしょうか?
・年齢層×年収ごと成婚率のデータでは年収500万円以上から成婚率が50%を超える
・年収が高くても年齢の影響で成婚率が下がる場合もある
年収とマッチング成功率の関係
恋活のマッチング成功率と年収を表すデータは見つからなかったものの、IBJの「2024年成婚白書」で男性の年齢層×年収ごと成婚率のデータが公開されていました。
|
|
300万円未満 |
300~400万円 |
400~500万円 |
500~600万円 |
600~700万円 |
700~800万円 |
800~900万円 |
900~1000万円 |
1000万円以上 |
|
~29歳 |
21% |
27% |
45% |
55% |
55% |
65% |
61% |
50% |
48% |
|
30~34歳 |
17% |
28% |
44% |
56% |
59% |
65% |
63% |
54% |
54% |
|
35~39歳 |
13% |
23% |
37% |
47% |
57% |
58% |
59% |
68% |
57% |
|
40~44歳 |
9% |
14% |
30% |
37% |
44% |
48% |
51% |
52% |
51% |
|
45歳以上 |
7% |
8% |
16% |
17% |
23% |
27% |
32% |
32% |
33% |
これはあくまで婚活におけるデータとなるため、恋活では多少異なるものの、将来的に結婚を意識している人だとこのような傾向が出る可能性が高いです。
20代と30代前半は500万円以上から成婚率は50%を超えてきますが、30代後半だと600万円以上、40代前半は800万円以上でようやく50%を超えるようになります。
このようなデータからも年収500万円以上がボーダーラインになってくると言えます。
ここで、実際に年収500万円以上で恋活をした男性の成功事例もご紹介しましょう。
「大学時代から女性との接点がほとんどなく、社会人になってからも職場と自宅を往復だけで恋愛経験はありませんでした。コミュニケーションにも自信がないため、これから恋愛をするなんて無理だろうと思っていました。
でも、同僚から色々とアドバイスを受けながらマッチングアプリに登録したら、たくさん「いいね」をもらうことができ、最初はとても驚きました。
その中でも気になった方とマッチングして何度か食事に出かけ、最終的に4人目の方に告白して今に至っています。」(34歳、年収550万円)
