5人組ガールズグループ・LE SSERAFIMの東京ドーム公演が11月18日・19日の2日間行われた。本公演は自身初のワールドツアーとしてニューヨーク・シカゴ・大阪・埼玉などをまわった「2025 LE SSERAFIM TOUR ’EASY CRAZY HOT’」のアンコール公演。そしてLE SSERAFIMとして初の東京ドーム公演となった。そんな記念すべき公演の最終日・19日の様子をリポートする。
■FEARNOTと作る熱いステージ
オープニング演出の後ステージが暗転。次の瞬間に5人が現れ、同時に「Born Fire」が始まる。今回のアンコール公演のために作ったという黒地に輝くビジューがついた新衣装に身を包んだメンバーはまさに神々しく、自信と気合いに満ち溢れた表情で「Ash」、ツアータイトルにもなっている人気曲「HOT」などを披露した。
ライブ中盤では赤と黒のレザー衣装の5人が先月発表された新曲「SPAGHETTI」も披露。この日もFEARNOT(LE SSERAFIMファンの総称)からは初日に負けない「ボナペティ！」コールが上がり、メンバーたちは笑顔に。すると一点、曲調がガラッと変わりダンスパートへ。激しい中でも髪の先まで計算されたような美しいダンスでFEARNOTを魅了した。
その動きが止まったかと思いきやステージから特攻が放たれ、メンバーはダンサーを引き連れて前方ステージへ。雷鳴が轟き犬の鳴き声が聞こえると、もちろん次の曲は「Chasing Lightning」。前方ステージがせり上がり再び激しいダンスが始まる。「Chasing Lightning」のパフォーマンスでおなじみ、バレエ経験者のKAZUHAの足上げにはひときわ高い歓声が上がった。
■MCコーナーでもFEARNOTを飽きさせない！
MCコーナーでは先に着替えるSAKURAとKIM CHAEWONが中座。するとHONG EUNCHAEが「いつも考えてることがあるんですが…」とHUH YUNJINのサングラスが羨ましかったと告白。そこでHUH YUNJINはサングラスを渡すとともに、振りむき方もレクチャー。HONG EUNCHAEは「これがまさにカッコイイ18歳！」とバシッときめてウィンクも。会場の歓声に最後、照れたように笑う表情が印象的だった。続いてKAZUHAが「お姉さんらしく、私よりセクシーをお願いします」と促されるとサングラスを少しずらしながら振り向き、セクシーなダンスまで。HUH YUNJINが慌ててKAZUHAを隠そうとする仕草に会場は笑いに包まれた。
一方戻ってきたKIM CHAEWON＆SAKURA組はSAKURAの提案でKIM CHAEWON がNetflixシリーズ『匿名の恋人たち』の主題歌でもあるソロ曲「告白」を歌うことに。「こんなに大きなところで(ソロで)歌ったことがない」と緊張したそうだが、歌声は圧巻。彼女の美声が静まり返った東京ドームに響き渡った。
■サンリオキャラクターとカワイイステージ
アンコールではマイメロディとクロミが電車ごっこをしながらメンバーとともに登場。
前日とはまた違う茶色を基調とした衣装に、HONG EUNCHAE はマイメロディのカチューシャも。Netflixシリーズ「My Melody & Kuromi」の主題歌でもある「Kawaii (Prod. Gen Hoshino)」をカワイイが詰まったステージで届けた。
■SAKURA、11年ぶりの東京ドーム
最後の挨拶では夢の舞台に立てた喜びで多くのメンバーが涙ぐむ一幕も。HONG EUNCHAEは「日本語もちょっと準備しました」と後半日本語で挨拶。「今回初めて家族が海外まで公演を見に来てくれました。遠く離れている場所でもこれほど多くのFEARNOTに愛されている姿を家族に見せることができたのは、FEARNOTのおかげです」と涙。
SAKURAはアイドルを始めて14年、東京ドームに立つのは11年ぶりとし「14年間アイドルをしてきてたくさんの夢を叶えられた代わりに、たくさんのことを諦めてきたし、たくさんの人に出会えたけれど、だからこそたくさんの人との別れも経験しました。それでもあの日々を乗り越えた先に今日のこの景色が待っているなら、私は生まれ変わってもきっとアイドルの道またを選ぶだろうなと思います」と涙ながらに挨拶した。
HUH YUNJINがメンバーにこれまでの道のりをねぎらう言葉をかけると5人は自然とハグ。続いた「同じ夢を見てくれてありがとう。これからもっと大きな夢を見ようね」という言葉にはFEARNOTからも歓声と、すすり泣く声が聞こえた。
HUH YUNJINは最後に「これが新しい始まり、新しいチャプターだと思っています。素敵な場所に連れて行きます」とあいさつ。公演終了後は今ツアーのソウル公演も公式SNSで発表された。夢を叶えたLE SSERAFIM、彼女たちはすでに次の一歩を歩み始めている。
