『世界最強タッグ決定リーグ戦2025』後楽園ホール(2025年11月22日)
Bブロック公式戦 ○ザイオン&オデッセイvs他花師&黒潮TOKYOジャパン×
黒潮&他花師が奇策を連発したものの、終わってみれば世界タッグ王者・ザイオン&オデッセイの圧勝。最強タッグを最高の形でスタートさせた。
最強タッグの公式戦第1試合に世界タッグ王者のザイオン&オデッセイが登場。8・3大田区大会ではGAORA王座を懸けて2人で対戦したGボーイズの他花師&黒潮と対戦した。ザイオン&オデッセイは10・28帯広大会では北斗&羆嵐を破って2度目の防衛に成功し、11・3札幌大会では芦野&潮崎とのHAVOC同門対決で激勝。満を持して最強タッグに臨んだが、序盤は黒潮&他花師の奇策に手を焼いた。
いきなりGボーイズが仕掛ける。入場式後にHAVOCの4人が場外で雄叫びを上げていると、そこに他花師が割って入って視殺戦を展開。他花師は後ずさりしたものの、黒潮がコーナーからトペコンヒーロを敢行し、そのまま第1試合になだれ込んだ。
黒潮はジャケットパンチをザイオンに連打。飛び込んだ他花師のショルダータックルは避けられて誤爆に終わるも、地獄突きで奮闘し、「他花師」コールを巻き起こした。ザイオンの抵抗を受けるが、他花師はレフェリーの目を盗んで急所蹴りをズバリ。さらに、オデッセイには黒潮のジャケットパンチ、他花師の地獄突きを交互に放ち、サンドイッチ式延髄斬りもさく裂する。そして、ダブルブレーンバスターの構えに。
ここはオデッセイが逆に2人をぶん投げて逆転。ならばと黒潮&他花師は試合権のあるザイオンに襲いかかると、南側スタンド席最上段に連行し、リングアウト勝ちを狙う。しかし、ザイオンはダッシュしてギリギリでリングに飛び込んだ。
他花師と黒潮はなおも攻撃を続けたものの、HAVOCの2人は同時にラリアットをぶち込んで鎮圧。オデッセイがブラックホールスラムで黒潮を叩きつけると、ザイオンが長距離ダイビングヘッドバットを投下して、一気に3カウントを奪った。
黒潮&他花師の奇策にペースを乱されたが、終わってみればザイオン&オデッセイの圧勝。雄叫びを上げた2人は、バックステージでも「オレタチハHAVOC!」と絶叫した。最高の形で最強タッグをスタートさせただけに、「ヤキニク! ヤキニク!」と早くも大会後に焼き肉を食べに行く算段を始めていた。
【試合後のザイオン&オデッセイ】
▼オデッセイ「これが俺たちがくれてやったチケットだ。もし望むなら、また来てくれ。現実世界へのチケットだ。最初に俺たちを攻撃したところで、それは俺たちにとって望むことなんだ、俺たちの背中にはブルズアイがある」
▼ザイオン「俺たちはチャンピオンだ。みんなが俺たちが持っているものを欲しがっているのはわかっているが、俺たちは優勝する準備ができているぞ。オレタチハ…」
▼オデッセイ「オレタチハ…」
▼ザイオン&オデッセイ「オレタチハ…HAVOC!」
▼ザイオン「ヤキニク?」
▼オデッセイ「ヤキニーク」
▼ザイオン&オデッセイ「ヤキニーク、ヤキニーク♪
【試合後の黒潮&他花師】
▼他花師「ああ、間違えた! 危険。毒ガスが発生しましたね。いや、俺たちのタッグ、なにか化学反応が起こるかと思ったけど。(無言で震える黒潮を見て)どうした? 怖い? 怖いんか? 怖いよなあ。大丈夫?」
▼黒潮「俺たちのタッグリーグはほぼ終わった…」
▼他花師「いや、まだ終わってないですよ。終わってない。まだ初戦やから。初戦にあの一番デカいチームと戦って黒星。これはもうしょうがない」
▼黒潮「惜しかった、惜しかった」
▼他花師「惜しいね。非常に惜しかった」
▼黒潮「ただ、今日思ったのは、他花師がケンカを売ってくれるという作戦は、これはかなり勝機を導く必殺技かもしれない」
▼他花師「おお、なるほど」
▼黒潮「ということは、明日の沼津で宮原とデイビーボーイ・スミスJr.。他花師さん、今日中にお願いしていいですか?」
▼他花師「あれを今日中にね」
▼黒潮「今日中に。明日の試合のことを今日中にお願いしていいですか」
▼他花師「OK。沼津だけに浜名湖、浜名湖といえばウナギ、ウナギといえばヌルヌル、ヌルヌルと言えば…」
▼黒潮「秋山!」
▼他花師「正解! シャラップ!」
▼黒潮「俺たちのタッグリーグはまだ終わってねえ。いつまででも喋るぞ。この試合、第2試合目の勝者がここに戻ってくるまで喋り続けてやる。続きまして」
▼他花師「1個だけ言わせてくれ。普通のタッグは足し算。1+1は2。他花師とイケメンとのタッグはかけ算や。1×1は1ってお前、下がっとるやないかい!」
▼黒潮「そして!」
▼他花師「ああ、チクショー」
▼黒潮「チクショー。俺たちはどかねえ」
▼他花師「まあ、でも最強タッグ、これホンマに勝ちたいよな。最強タッグ2025とかけまして、質屋さんと解きます」
▼黒潮「質屋さんと解きます。その心は?」
▼他花師「かちにこだわるね」
▼黒潮「おお」
▼他花師「おあとがよろしいようで!」
▼黒潮「そして! まだまだ終わんねえぞ。まだ喋るぞ。俺たちはタッグリーグ、どうせお前らよ、ムカつくんだよ。俺たちが負けると思ってよ。どうやったら負けるんだよ」
▼他花師「教えてくれ!」
▼黒潮「どうやったら負けるんだよ? 俺たちが。ああ?」
▼他花師「Xでポストしてくれ。俺たちがどうやって負けるか。知りたいよ。知りたいね」
▼黒潮「ありえないだろうって」
▼他花師「ノー・ウェイ」
▼黒潮「どうやって負けるんだよ。俺たちは午前11時35分頃から試合を開始した。俺は今日10時5分に起きた」
▼他花師「えっ、遅いやん」
▼黒潮「遅いのかな、やっぱ」
▼他花師「でも、俺は今日会場入りが9時やったかな」
▼黒潮「9時」
▼他花師「だから、いつも神座(ラーメン屋)行ってるねん。神座閉まっとるやないか!」
▼黒潮「だからかよ。だからかよ!」
▼他花師「神座だけに、バリカタやん」
▼黒潮「おい、どうやって終わったらいい? 俺たちは今日初めてタッグを組んでな。コメントの終わり方すらわかんねえタッグチームなんだ!」
※2人で苛立ちをあらわにすると
▼他花師「ああ、チクショー」
▼黒潮「どうやって勝つんだよ? これ」
▼他花師「まあ、とりあえず今、北斗軍が試合してるから、セコンドに行こうか」
▼黒潮「そうしましょう」
▼他花師「Gボーイズです」
▼黒潮「We are Gボーイズ」

