とりわけ女性には大いに気になるコンテンツのひとつに「占い」がある。かつてテレビ番組では様々な占い師が登場して芸能人とコラボするなど、ひとつのジャンルを形成していたが、そういえば最近、占い師をテレビで見かけることが極端に少なくなったと感じるのだ。
それを指摘するかのように、元放送作家の鈴木おさむ氏がXで、テレビから占い師が姿を消しつつある現状に言及した。
〈朝の番組などの占いはあるが。フジ「突然、占ってもいいですか」が最後の砦か?出さない理由は「根拠がない」みたいなことだろうが〉
この現象は視聴者のニーズとのギャップを表しているものだとして、鈴木氏はこうも綴っている。
〈反面、ゲッターズ飯田の本は毎年150万近く売れていて。世の中が求めてるコンテンツがまたテレビから消えている〉
近年のテレビ業界ではコンプライアンスや倫理観の強化が進み、科学的根拠の薄い占いやスピリチュアル系コンテンツは敬遠されがちだ。スポンサー企業は怪しげな印象やトラブルのリスクを避けるため、こうした番組には慎重になる。
この動きはテレビだけにとどまらないと、とあるフリーライターは言うのだ。
「少し前までオカルト系の媒体に寄稿していたのですが、その媒体自体が『フェイクニュース』との理由で閉鎖することになりました」
SNSにフェイクニュースが溢れ、それを信じてしまう人が少なくない現状において、根拠が不十分な情報に対する社会的な監視や、広告・収益モデルの崩壊、法的リスクがますます重くのしかかる。
とはいえ、占いやスピリチュアルは根強い人気を誇る。テレビ局としてはリスク回避が優先されるが、視聴者が求める世界観を完全に無視することはできない。そんなジレンマを抱えているのだろう。
視聴者の需要は確かにあるのに、テレビの安全志向やコンプラ意識の高まりで、出番を失う現実。そんなコンテンツがなくなってしまうのは寂しい気がするが、消えた分だけ新しい楽しみや発見を見つけるしかなさそうだ。
(カワノアユミ)

