レッドブルの角田裕毅にとって、F1ラスベガスGP予選は苦しいモノとなった。予選Q1敗退の19番手と下位に沈んでしまったのだ。
角田はこのラスベガスGPではFP1で3番手タイムを記録するなど、好調なレースウィークの滑り出しとなっており、本人も全体的に良いセッションになっていると自信をつけている様子だった。
しかし2日目の予選で角田は苦しんだ。予選前に降り始めた雨によってウエット路面でのアタックとなったが、Q1で角田はトップから3.6秒差の19番手タイムに終わった。
角田は連発される黄旗の影響を受けたと認めているが、同時にグリップが全く無かったとも語った。
「ええ、正直に言って僕のラップで黄旗があったんです。当然助けにはなりませんでした。ですが同時に、グリップレベルも本当に低かったんです」
今回の予選Q1とQ2ではフルウエットタイヤが使われた。角田は前回フルウエットタイヤを使用して好結果を出した昨年のサンパウロGPと比較しても、明らかに何かが欠けていたと話す。
「(フルウエットタイヤは)とてもめずらしいですよね。僕たちもこの極端なタイヤを使うとは予想していませんでした。前回フルウエットを使ったのはブラジルだったと思いますが、その時は他のドライバーよりも1秒速かったんです。ですが今回は突然、他と3秒差になってしまいました」
「明らかに何かを見落としています。文字通り氷の上を走っているようでした。何が起きたか分かっていません」
路面コンディションの悪さなどについて、角田はさらにこう語った。
「路面コンディションはかなりトリッキーでした。これはラスベガス特有のものだと思いますが、路面がとにかく滑りやすくなっていて、全く楽ではありません。視界も酷かったです」
角田はグリップ面で「自分にとってはこれまででも最悪の状態」と認めていて、その要因を調べなければと話した。
「F1が対処すべきことかはわかりません。僕はタイヤ(が原因)だと思っています。ただ僕にとっては、突然すごく遅くなり、グリップもなくなったので、その理由を調べる必要があります」

