F1ラスベガスGPの予選で19番手となったレッドブルの角田裕毅。しかしこれは、タイヤ内圧の設定にミスがあったからだと分かっている。
角田は異変を感じていたものの、その状況の中でできる限りのことをしようとしたと語った。
FP1では3番手となり、チームメイトのマックス・フェルスタッペンを上回った角田。FP2とFP3では、赤旗や黄旗に阻まれてタイムアタックを満足に行なうことができずに下位に沈んだが、それでも速さの片鱗を見せており、予選にも期待が高まった。
その予選は雨に。各車ともQ1ではウエットタイヤを履いた。しかし角田のペースはまったく上がらず、19番手でQ1敗退。首位となったジョージ・ラッセル(メルセデス)からは3.6秒もの遅れを取った。
しかしこのペース不足の原因は、タイヤの内圧設定にミスがあったからだと発覚。チーム代表のローレン・メキーズは角田に対して謝罪した。
「チームとして、彼に謝罪する。このようなことはあってはならない」
当の角田は何かおかしいとは感じていたものの、その中でできる限りのことをしたと語った。
「セッション中グリップが全く効かずに、まるで氷の上を走っているような感覚で、ホイールスピンしていました」
そう角田は語った。
「おかしいとすぐに気づいたんですが、タイヤセットに何が起きたのかは分かりませんでした。でも、とても奇妙な感覚でした」
「以前ウエットタイヤ(エクストリームウェザータイヤ)を使った時には、そんな感覚はなく、すごく速かったんです。でも今回は他のマシンから3秒も遅れていました……理解できませんでした」
「明らかに何かがおかしく、うまく機能していないと感じました。今では、空気圧が適正値から大きく外れていたことが分かっています。それがQ1で問題に見舞われた理由でした」
「あの状況の中でできることは何でもしました。予選を迎えるまでは、週末を通して素晴らしいペースで走ることができていたので、本当に残念です」
角田は、予選前までのペースはレッドブルに加入して以来最高だと感じていたという。そのため決勝での巻き返しを誓った。
「チームに加入して以来、おそらく最高のペースだったと思います。明日はレースで、なんとか良い結果を残せるように頑張らなければいけません」

