11月22日(土)、スーパーフォーミュラ第11戦の決勝レース(26周)が鈴鹿サーキットで行なわれた。優勝を飾ったのは野尻智紀(TEAM MUGEN)で、今季初優勝を挙げた。
今週末、第10戦・第11戦・第12戦の3レースが行なわれ、チャンピオン争いに決着がつく2025年のスーパーフォーミュラ。土曜日にはまず第11戦の決勝が開催される。そして10月に中止となった第10戦の代替レースが日曜午前に、最終戦である第12戦の決勝が日曜午後に行なわれるというスケジュールだ。
ポールポジションはランキング2番手の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)。2番グリッドにつけるチームメイトの野尻は、自身もチャンピオンの可能性を残しながらも岩佐のタイトル獲得をサポートする意向を示しており、岩佐にとっては心強い味方を得た形だ。
グリッド2列目にはPONOS NAKAJIMA RACINGのイゴール・オオムラ・フラガ、佐藤蓮が続き、ランキング3番手の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は5番手、同4番手の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は7番手、そしてポイントリーダーの坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)は9番手からのスタートとなった。
日差しのおかげもあり、11月下旬とは思えぬ過ごしやすい気候。気温20℃、路面温度26℃というコンディションでフォーメーションラップが始まったが、今季ベストの10番グリッドを手にしていた小高一斗(KDDI TGMGP TGR-DC)がバックストレートでスロットルが戻らなくなるトラブルによってストップ。フォーメーションラップ仕切り直しとなった。
当初の予定から1周減算となってレースはスタート。そこではまさかの展開が待っていた。スタートで野尻の先行を許した岩佐はフラガとのバトルとなり、逆バンクで接触。インに飛び込んだフラガとラインが交錯した岩佐は、アウト側のバリアにクラッシュしてレースを終えた。なお、このアクシデントに対しては両者にペナルティは出されなかった。
これでセーフティカー(SC)が出動。野尻、フラガ、佐藤のトップ3となった。牧野は3番手、坪井は6番手にポジションアップ。一方スタートで一瞬アンチストールに入ってしまった太田は12番手まで転落した。
6周目にリスタートが切られると、8周目には坪井が福住仁嶺(Kids com Team KCMG)を抜いて5番手に浮上した。そんな中、ザック・オサリバン(KONDO RACING)が2コーナーでクラッシュしたことで9周目に2度目のSC出動。このレースは10周目にピットウインドウがオープンとなりタイヤ交換義務の消化が可能となるが、これでSCラン中の10周目に大半のマシンがピットになだれ込むことが確定的となった。
案の定、10周目には全車がピットレーンに。これで3番手の佐藤は、目の前にいるフラガのピット作業が終わるまで待つ必要があり、大きくタイムロス。一気に下位集団まで飲み込まれてしまった。これによりトップ5のオーダーは野尻、フラガ、牧野、坪井、大嶋和也(docomo business ROOKIE)となった。
リスタートが切られてからは、野尻とフラガのトップ争いが白熱。互いにオーバーテイクシステム(OTS)を激しく消費しながらの戦いとなったが、ポジションは入れ替わらないまま終盤に入っていった。
その後ろでは、鈴鹿4勝の“鈴鹿マイスター”太田がオーバーテイクショーを展開。ライバルをいとも簡単に攻略していき、18周目には大嶋を抜いて5番手までポジションを上げた。
野尻はフラガを振り切ってトップチェッカー。今季は予選で4度ポールを獲得するも決勝では勝利がなかった野尻だったが、最終ラウンドで今季初優勝を飾った。2位フラガは自身初優勝ならず、3位は牧野だった。
坪井と太田は最後まで接近戦を繰り広げたが、坪井が4位でチェッカー。太田は5位だった。これでポイントランキングは、坪井112.5ポイント、岩佐96ポイント、太田96ポイント、牧野92ポイントとなった。
なお翌日の2レースに関しては、第10戦は牧野が、第12戦は岩佐がポールポジションからスタートする。いずれも坪井は上位グリッドを確保できておらず、両者にとっては一気に差を縮めるチャンスと言える。

