メルセデスのジョージ・ラッセルは、ステアリングトラブルのせいでラスベガスGPの予選でポールポジション獲得のチャンスを失ったと予選後に語った。
ラッセルは昨年のラスベガスGPで優勝しており、今季もFP3から予選Q2までトップ。ポールポジション争いの有力候補だと見られていた。
しかし機械的な問題により、ラッセルはチャンスを逃した。ポールシッターのランド・ノリス(マクラーレン)から0.444秒差の4番手で予選を終えたのだ。ラッセルは、もっと悪い結果になっていた可能性もあったと付け加えた。
「Q3にステアリングのトラブルがあったんだ」と、彼は語った。
「何だったのか分からない。パワーステアリングのトラブルみたいな感じだった」
「本当に残念だった。FP3、Q1、Q2でも最速だったのに、(Q3の)2度目のアタックでステアリングがうまく切れなくて、コース上で車を止めないといけないと思ったんだ」
「何が原因だったのかは分からない。状況を考えると、4番手で予選を終えられたのは幸運だったと思う。でも、もちろん、チャンスを逃したような気もする」
ラスベガスGPの予選は、雨の影響で誰にとっても難しいものとなった。ラッセルはコンディションが「かなり最悪」だったと語り、「全然楽しくなかった」と付け加えた。
ラッセルのチームメイトであるアンドレア・キミ・アントネッリは、雨の影響を強く受けたドライバーだ。Q1敗退を喫し、17番手に終わったからだ。
「とても滑りやすかった」とアントネッリは語った。
「最終ラップはトップ5入りできるくらいのタイムだった。最後のブレーキングで、悪いサプライズを避けるために少しマージンを取ったんだ」
「それでも結局ロックアップしてそのラップを失い、ノックアウトされてしまった。その2周前は5番手にいたのに、17番手で終わるなんてフラストレーションが溜まるよ」
アントネッリは過去6戦で5度ポイントを獲得しており、スプリントと決勝で共にラッセルを上回り2位となった前戦サンパウロGPは彼にとってこれまでで最も強力な週末だったと言える。
アントネッリはラスベガスGPを前にした水曜日に、自信が増したと語っていた。そんな彼に冷水を浴びせるようなQ1敗退となったが、これで自信が失われることはないと彼は語った。
「僕たちは週末を通して強かったし、どのセッションでも、インターミディエイトタイヤで走った今朝(FP3)もとても速かった」
「だから、自信が損なわれることはない。もちろん、まだ良い勢いは続いているので、明日は良いレースをして、次のレースに集中するだけだ」
「もちろん、ポイント獲得は可能だ。ペースは十分にあるので、明日は良いスタートを切って順位を上げられるといいな」

