最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
【スーパーフォーミュラ】トヨタ育成チームが今季初の予選Q1突破。しかし小高一斗はトラブルに泣き今季初入賞のチャンスを逸す「今回にかける思いがあったので悔しい」

【スーパーフォーミュラ】トヨタ育成チームが今季初の予選Q1突破。しかし小高一斗はトラブルに泣き今季初入賞のチャンスを逸す「今回にかける思いがあったので悔しい」

鈴鹿サーキットで行なわれているスーパーフォーミュラ最終ラウンド。今季ここまでノーポイントのトヨタ系育成チームKDDI TGMGP TGR-DCは、第11戦で小高一斗が、第12戦で野中誠太がいずれも今季初めて予選Q1を突破するなど見せ場を作った。しかし第11戦の決勝レースで小高はトラブルに泣き、今季初入賞はおあずけとなった。

 異例の“ドライバー入れ替え制度”を採用しながら、今シーズンを戦ってきたKDDI TGMGP TGR-DC。シーズン中盤には平良響が野中と交代となったが、フル参戦3年目となる小高はシーズンを通して生き残った。とはいえ入賞には遠い……そんな状況だった。

 しかし今回の鈴鹿ラウンドで小高は、第11戦の予選で10番グリッドを確保。入賞が狙える位置で決勝レースを迎えた。

 そんな小高を悲劇が襲った。彼はフォーメーションラップ中のバックストレートでスロットルが戻らなくなるトラブルに見舞われ、マシンを止めることになった。無線での小高は「もうなんでこうなるの?……ありえない」と落胆を隠しきれない様子だった。

「スロットルの奥の部分が折れてしまって戻る力が働かなくなってしまい、ペダルから足を離しているのに全開のままになってしまっていました」

 そう説明する小高。自分の前をポイントリーダーの坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が走っていたこともあり、ぶつかるまいとフルブレーキングで減速し、エンジンを切ってマシンを止めた。

「やっと予選Q2に行けましたし、今シーズンの中で一番前からスタートできるチャンスでした。今年ずっとスタートは良かったので、そこで順位を上げれば、今日のレース展開を考えると良いところにいられたんじゃないかと思います。そう思うとより悔しかったです」

「それに今回の鈴鹿戦にかける自分の思いもあったので、悔しいです」

 現在パドックでは、来季TGR-DCがドライバーラインアップを総入れ替えするのではないかという噂が強く囁かれるようになっている。「今回の鈴鹿戦にかける思い」というのは、来シーズンの去就に関することかと尋ねると、小高は「はい、そうですね」とだけ短く答えた。

 また第12戦を11番グリッドからスタートすることになる野中にも、ポイント獲得が来シーズンのシートに繋がるかと尋ねたところ「そこはなんとも言えないですが、そこ(ポイント獲得)に集中して全力を尽くしたいです」と語るにとどめた。

あなたにおすすめ