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鮮やか大外刈り! スタートで首位奪ったイゴール・オオムラ・フラガが初優勝。“3強”以外の勝利は3年ぶり|スーパーフォーミュラ第10戦決勝レポート

鮮やか大外刈り! スタートで首位奪ったイゴール・オオムラ・フラガが初優勝。“3強”以外の勝利は3年ぶり|スーパーフォーミュラ第10戦決勝レポート

11月23日(日)、スーパーフォーミュラ第10戦鈴鹿の決勝レース(19周)が行なわれた。優勝したのはイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)だった。

 今週末、合計3レースが行なわれる今季最終ラウンド。土曜の第11戦の後、日曜午前に行なわれた第10戦は、本来10月に富士スピードウェイでのレースとしてカレンダーに組み込まれていたもの。しかし富士では天候不良で第10戦の決勝レースを実施することができず、富士での予選結果を基にして鈴鹿で代替レースを行なうこととなった。周回数は19周と短く、タイヤ交換義務もないスプリントレースだ。

 ポールポジションは、ランキング4番手につける牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。初優勝を狙うフラガを挟んで、ランキング3番手の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3番グリッドに並んだ。その隣4番グリッドもタイトルコンテンダー、ランキング2番手の岩佐歩夢(TEAM MUGEN)だ。

 一方、ポイントリーダーの坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)。レース前の時点でライバルに対して16.5ポイントのリードがあった坪井にとっては、少しでも前の順位でフィニッシュしてチャンピオン争いのマージンを守りたい状況だった。

 レースは快晴の下で9時50分にスタート。牧野はイン側偶数グリッドのフラガを牽制しながら1コーナーに向かったが、フラガはアウト側に回って豪快にオーバーテイク。スタートが最重要と言えるスプリントで、値千金の首位浮上であった。

 牧野はオーバーテイクシステム(OTS)を使いながらフラガの1秒差前後で肉薄する中、3番手太田はやや離される格好。その後ろは岩佐、野尻智紀(TEAM MUGEN)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が続き、7番手坪井は前を行くホンダ勢を追いかけれられるペースはなく、逆に後続の大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)からプレッシャーをかけられていた。

 またピットストップのない19周のレースとあって、スタート後はパレードラップのようなレースになるのではないかと心配する声もあったが、中団ではオーバーテイクが頻発。1コーナーへの飛び込みに向けて、ホームストレートで3ワイドになるような場面もあった。

 フラガは牧野との差を2秒前後まで開き、その後はセーフティリードを築いたままでトップチェッカー。スーパーフォーミュラ参戦1年目ながら、シリーズ初優勝を決めた。また、ここ数年TOM'S、MUGEN、DANDELIONの“3強”が勝利を分け合ってきたが、この3チーム以外のドライバーが勝利するのは2022年第8戦もてぎ、TEAM IMPULの関口雄飛以来3年ぶりであった。

 2位は牧野、3位は太田。岩佐、野尻、佐藤、坪井というオーダーでのフィニッシュとなった。これで午後に行なわれる最終戦のタイトル争いは4名に絞られ、坪井116.5ポイント、太田107ポイント、牧野107ポイント、岩佐104ポイントという状況。最終戦は岩佐がポールポジション、太田が4番グリッド、牧野が5番グリッド、坪井が7番グリッドからスタートする。

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