サッカー日本代表が初めてW杯に出場した1998年フランス大会で、第3戦のジャマイカ戦において、歴史に残る出来事が発生した。当時、18歳と272日、高校を卒業したばかりの小野伸二が途中出場し、決定的な場面を作り出したのだ。実は第2戦のクロアチア戦で途中出場するはずだったが、出してもらえなかったと、本人が明らかにしたのである。
鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルで、フランス大会の思い出を語ると、
「2戦目のクロアチア戦でも『準備しろ』って言われたんだけど、フランスはすごく暑くて、真っ黒な靴で熱を吸収して暑かったから、靴紐を解いてたのよ。そしたら(フィジカルコーチの)フラビオに『準備しろ』って言われて、靴紐を縛っていたら『大丈夫』って言われて(出場はなくなった)」
さらに詳しく当時の状況を語るには、
「準備ってここじゃないでしょ、と思った。そう見られたらそうなのかもしれないけど、でもずっと試合を見て、こうした方がいいんじゃないかと自分の中のイメージがあるわけ。(出番が)やっと来るぞと思っていて『準備しろ』って言われて『嬉しい、よし行くぞ!』ってなったら『いらない』って言われた」
これにはプライドを傷つけられたそうで、出場させてくれなかった岡田監督に「仕返し」をしたという。
「岡田監督に次の日、『お前、準備できてないからなぁ』なんて。残り組でさ、練習があるじゃん。最後にゲームみたいなのをやって岡田監督も入って、股抜きしてやったもんね。ちくしょうと思って」
第2戦で靴紐を解いていたことを反省し、第3戦ではしっかり結び、出場することができた。だがクロアチア戦は0-1で負け、グループリーグ突破の可能性は消えた。もし彼が出場していたら…と思わずにはいられない。
(鈴木誠)

