・掃海
で、いざ入館してみると、まずそこにあったのは「掃海」の歴史。聞き慣れぬ「掃海」とは、海に仕掛けた機雷や不発弾などを探知し、除去して航路を安全にするための活動のことで、海上自衛隊の主要任務の一つであるという。
戦時中、日本近海に仕掛けた(仕掛けられた)機雷はなんと6万6050個。その機雷を1つ1つ除去していくのが「掃海」で、言うなれば水中の爆弾処理班といったところだろうか?
当然、任務中に亡くなった自衛官の方も少なくなく、その方たちのおかげで安全な海および安全な生活があると思うと頭が下がる思いである。我々の安全を守ってくださり、本当にありがとうございます。
・潜水艦
で、そのまま順路通りに進んでいくと、お次は潜水艦についての展示。ここではガイドをされていたOBの方の話が面白く、リアルな潜水艦内の生活の話を伺うことが出来た。なお、乗組員に選ばれるのは「とにかく協調性がある人」とのことである。
さらにそのまま進んでいくと、実際の潜水艦の内部へ!(こちらは撮影禁止。画像は展示室のもの) 想像以上に狭いベッドやトイレに啞然としつつ、わずか数分の見学なのに息苦しさを覚えながら潜水艦を後にした。
当初は「ちょっと時間が潰せればいいや」程度の軽い気持ちではあったが、結果的に『てつのくじら館』は、海上自衛隊への感謝の念が自然と芽生える優良な資料館であった。
