しかし、このふたつの飲み物の具体的な違いや、自分にはどちらが合っているのか、はっきりとわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、漢方茶とハーブティーの違いをはじめ、タイプ判別チェックリスト、そして上手に習慣化する方法について、あんしん漢方の薬剤師である中田早苗さんにお話を伺いました。
まずはチェック!漢方茶とハーブティーの違いとは

漢方茶とハーブティーは、ともに植物由来の成分をとり入れられる飲み物という点は共通していますが、その歴史や目的は大きく異なります。
まずは、両者の違いについて見ていきましょう。
漢方茶
漢方茶は、東洋医学の理論をベースにしています。体質改善を主とし、冷えやむくみなどの不調にアプローチするのが特徴です。
漢方茶の原料には、「生薬」や「食薬」と呼ばれる自然由来の素材が用いられます。
植物のほかに、動物、鉱物などが含まれることもあり、たとえばみかんの皮である陳皮(ちんぴ)や、ハトムギ、生姜などさまざまです。
風味よりもからだへの働きかけを重要視するため、苦みや独特の香りがあり、飲みにくさを感じる場合もあります。
ハーブティー
一方、ハーブティーは西洋で発展した植物療法を起源としています。カモミールやペパーミントに代表されるように、植物のみを使用しているのが特徴です。
ハーブの種類ごとに作用はさまざまですが、心を落ち着かせたり、気分転換に利用されたりすることが多いほか、美容のサポートや、アレルギー症状を和らげるなどの効果が期待できるものもあります。
また、ハーブティーは漢方茶と異なり、純粋にその味や香りを楽しむために嗜む場合もあります。
そして、ハーブティーは心身のバランスを整えリラックス状態に導くことを得意としています。
簡単チェック!あなたに合うのは漢方茶?ハーブティー?

簡単な質問で漢方茶とハーブティーのどちらが向いているか診断できるチェックリストをご用意しました。
自分が当てはまると思う項目にチェックを入れてください。
朝起きてもからだがだるい日が多い
冷えやむくみが気になる
味よりも“からだにいい”ほうを選びたい
生理前や季節の変わり目に不調を感じやすい
チェックが2個以上なら「漢方茶タイプ」!
香りで癒されたい・リラックスしたい
気分を切り替えたい・おしゃれに楽しみたい
苦みよりもフルーティーな味が好き
チェックが2個以上なら「ハーブティータイプ」!
