F1ラスベガスGPの決勝レースで、マクラーレンの2台が失格。これでドライバーズタイトル争いの行方がわからなくなってきた。
マクラーレンの2台はラスベガスGPの決勝レースで、ランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが4位でフィニッシュした。これでノリスは、ドライバーズランキング上でのリードを拡大。初のタイトル獲得に王手をかけたように見えた。
しかしレース終了後の車検で、2台のスキッドブロックが規定以上に摩耗していることが発覚。テクニカルレギュレーションでは、スキッドブロックは摩耗した場合でも9mm以上の厚さが残っている必要があると規定されているが、これを上回るレベルの摩耗が確認されたわけだ。
この件はテクニカルデレゲートからスチュワードに報告され、ノリスとピアストリの両ドライバー、そしてチームの代表者が召喚された。
聞き取り調査の結果、ノリスとピアストリは失格が確定。最終結果から除外されることになった。
この結果、ノリスは18ポイントを失うこととなり、獲得ポイントは390に。ピアストリも12ポイントを失い、366ポイントとなった。一方ふたりにとってのタイトル争いのライバルでラスベガスGPを制したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は366ポイントであり、ピアストリと同点、ノリスとの差は24ポイントまで急接近した。
ただ24ポイントという差はまだまだ大きく、ノリスの優位は揺るがない。残りは2戦、うちカタールGPではF1スプリントも行なわれる。ピアストリもしくはフェルスタッペンのいずれかが残りのレース(スプリント含む)を全勝(58ポイント獲得)したとしても、ノリスは全て3位でフィニッシュすれば36ポイントを獲得できることとなり、2ポイント差でチャンピオンに輝けることになる。ただ、余裕が少なくなったことは確かだ。
なおマクラーレンのふたりが失格となったことで、メルセデスのジョージ・ラッセルが2位に、アンドレア・キミ・アントネッリが3位に繰り上がった。アントネッリは予選Q1敗退から、大きく順位を上げ、自身3度目となる表彰台獲得を果たした。
この他、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が4位、カルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)が5位、以下6位アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)、7位ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、8位ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、9位エステバン・オコン(ハース)、10位オリバー・ベアマン(ハース)となる。角田裕毅(レッドブル)は12位でポイントに届かない。
スキッドブロックの摩耗による失格は、これまで度々起きている。今季も中国GPでハミルトンが、そしてバーレーンGPではヒュルケンベルグが、同様の違反で失格となっている。
なおフェラーリは中国GPで失格となったことで、その後車高の面で妥協せざるを得なくなり、パフォーマンスに影響が出た。マクラーレンにもそういった影響が出ないのかどうかも気になるところだ。

