3年目を迎えたF1ラスベガスGPを終えたルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、今シーズンの中でも特に落ち込んだ様子を見せた。
ラスベガスGPでハミルトンは雨の予選で最後のアタックに間に合わず、20番手タイム。まさかのQ1敗退、しかも最下位という結果に終わった。決勝では巻き返しを狙っていったが、10位でのフィニッシュが精一杯だった(その後マクラーレン勢2台がマシンのスキッドブロックが規定以上に摩耗していたことによって失格になり、繰り上がりで8位となった)。
ハミルトンのフェラーリでの1年目のシーズンが厳しい状況であるのは周知の通りだが、ラスベガスの結果はかなり堪えた様子。レース後のスカイスポーツF1のインタビューでは「最悪な気分」と語った。
「これまでで最悪のシーズンになっている。どれだけ頑張っても、状況は悪くなり続けるだけだ」
ハミルトンは「マシンだけでなく、それ以外でも様々なコトを試している」と語った。彼はシーズン終盤戦に向けて期待を寄せていたが、今も苦戦が続いていることに困惑している。
ハミルトンは、レース後の取材対応でも同様に沈んだ様子であり、言葉少なだったが、その短い返答には現在の心境がよく表れていた。
ポイントフィニッシュからどれほど満足感を得たかと問われると、彼は「ゼロだ。最も意味のない10位だ。何の意味もない。悪い週末であることに変わりはない」と答えた。
その落胆した回答は続き、次の質問で「レースから何かポジティブな点を得られたか」と問われると、ハミルトンは短く鋭く「ない」と返した。
さらに、オープニングラップで13番手にまで上がったスタートについて話すことすら渋った。確かにその多くはガブリエル・ボルトレト(ザウバー)がランス・ストロール(アストンマーティン)らを押し出したターン1の混乱によるものだったが、ハミルトンは「かなり単純な1周目だった。ただトラブルを避けただけだ」とだけ述べた。
さらにハミルトンは、シーズン最後の2戦、カタールGPとアブダビGPについても訊かれた。フェラーリはコンストラクターズチャンピオンシップの2位を争う立場にあるからだ。
しかし、ハミルトンはここでも非常に厳しい言葉を残すのみだった。
「僕たちが何ポイント差なのかすら分からないが、この調子の僕のパフォーマンスでは終わりだよ」
とはいえ、ハミルトンの落胆した様子自体には一理ある。数字的にはフェラーリが2位を獲得する可能性は残っているものの、その実現は極めて難しいのだ。フェラーリが現在4番手であり、3番手のレッドブルに20ポイント差、2位メルセデスとは52ポイントも差が開いてしまっている。
こうした状況にハミルトンは感情をあらわにしており、彼は最後に「ここまでの22戦すべて悪い週末だった」と締めくくった。そして、オフシーズンがリセットの機会になるか問われると、彼は単に「分からない」とだけ答えた。
一方、チームメイトのシャルル・ルクレールも同様に今週末の内容に失望。9番手スタートから6位(その後繰り上がりで4位)になったものの、不満を抱えていることを認めた。それでも、自身の走りにはある程度満足しているようだ。
ルクレールは「良い結果ではない。6位はとても残念な結果だ」と語った。
「ただ別の観点から言えば、全ラップが予選アタックのようだったけど、ミスもほとんどなかったと思う。だから自分のパフォーマンスにはとても満足している。それでも、6位という結果は非常にフラストレーションが溜まる位置だ」

