
平手友梨奈さん(2018年2月、時事通信フォト)
【画像】えっ、すご!「原作者も絶賛」「かっこよすぎる」 こちらが人気マンガ実写版で平手友梨奈さん(当時17歳)が演じた「圧倒的な主人公」です(3枚)
役のために見せた気合
2025年11月13日より配信開始され、大ヒットしているNetflixの話題作『イクサガミ』(原作:今村翔吾)で、ヒロイン「香月双葉」を演じる17歳の藤崎ゆみあさんが注目を集めています。誰もが知る豪華キャストがそろう同作のなかで、2023年にデビューしたばかりの藤崎さんの大抜擢は、大いに話題になりました。
これまでも人気作の実写版で、新人の俳優たちが主人公や重要キャラを演じて高い評価を受けた例がいくつもあります。
たとえば、2002年公開の映画『ピンポン』(原作:松本大洋)では、主人公「ペコ(演:窪塚洋介)」の強敵「ドラゴン」こと「風間竜一」役を演じた、中村獅童さんの存在感が注目を集めました。
当時20代後半でほぼ無名だった中村さんは、役への強い思いからスキンヘッドに眉毛まですべて剃り、原作キャラクターそのもののビジュアルでオーディションに挑んだそうです。この意気込みが実を結び、見事ドラゴン役を獲得した中村さんは、威厳ある強者としての姿と、内に秘めた葛藤を表現し、日本アカデミー賞やゴールデン・アロー賞など数々の新人賞を受賞してブレイクを果たしました。
また、いきなりの初主演で、絶賛された新人俳優もいます。2018年公開の映画『響 -HIBIKI-』(原作:柳本光晴)では、当時欅坂46に所属していた17歳の平手友梨奈さんが映画初出演で主演を務め、大きな話題となりました。平手さんは類まれな文才を持ちながらも感性が一般人とかけ離れ、周囲と衝突が絶えない難役「鮎喰響」を演じています。
原作者の柳本さんは「『サイレントマジョリティー』のPVを見たときから、もし『響』が実写化するなら、主演は平手さんしかいないと思いました。響の持つ、媚びない、屈しない、信念の人間、そういったイメージとあまりにもピッタリで」と語っています。
公開後は「問題ありの天才役を演じていて、平手友梨奈さんの魅力を最大限に引き出している」「響がとにかくエキセントリックでカッコいいし、平手友梨奈の演技力には脱帽しかない」「平手友梨奈の圧倒的存在感、感情ゼロの狂気がリアルに怖い。でも目が離せん。『才能が暴力的』ってこういうこと」など絶賛の声が続出し、平手さんは第42回日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞しました。
また、オーディションで選ばれた新人俳優が、時期的にも役に「ぴったり」だった例もあります。和山やまさんの人気マンガを実写化した映画『カラオケ行こ!』(2024年)では、歌が上手くなりたいヤクザ「成田狂児(演:綾野剛)」に、歌い方を教える合唱部部長「岡聡実」役を、オーディションで選ばれた新人の齋藤潤さんが演じました。
中学3年生の聡実は変声期に悩んでいる設定で、公開当時16歳だった齋藤さんも「映画『カラオケ行こ!』公式ビジュアルブック」で、撮影時期が自身の声変わりを特に感じていた頃だったため、聡実への共感があったことを語っています。
公開後は、齋藤さんの確かな演技力、初々しい雰囲気のほか、同じ変声期に悩む年代だからこそしっかり表現できた、クライマックスの「紅」(X JAPAN)を熱唱する場面に絶賛が相次ぎました。「齋藤さんはもちろん、ちゃんと同じ年頃の俳優を選んだ制作陣有能すぎる」「20代の俳優が中学生役、とかじゃなくて本当に良かった」「あのかすれて上手く歌えてない感じも込みで感動した」と、原作ファンも納得のキャスティングとなったようです。
※藤崎ゆみあさんの「崎」は正式には「たつさき」
